【TRPG感想】 先日は水無月さんがGMの魔獣戦線(注1)でした。 なんかもう最近死に物狂い、、、から少しだけやっと復帰してきて久々のセッションです。 やっぱり魔獣戦線は面白い。 なんだか実家に帰ってきたような、そういう安心感があります。 ……フィロスのTRPGの原点の一つなので『実家』という感覚は間違いじゃないのかも(笑)。 ◆キャラクター紹介 ■名前(PL名):桜内貴成(サクライ・タカナリ)(nosada) 性別/年齢/種族:男/29/人間 クラス:世界 ゲーム的特徴: キャラシーはこちら。 http://majyusen.web.fc2.com/char/kight/rm21.htm#11 桜の舞う結界の中で、ほぼ万能能力を発揮する。 攻撃、回復、創造、感応、なんでもござれ。 とりあえず頼っておいて外れないのは安心です。 ロール的特徴: 見た目はインテリヤクザ? 強面っぽいですが、中身は紳士。 ちょっと口調が芝居ががってますが、それはそれ。 とても「キャラクター」っぽい感じでした。 その他: 魔獣戦線参加2回目? TRPGはベテランさんなんでしょうか。 貫録を感じました。 もう1名がTRPG初心者さんだったので、色々と頼ってしまって申し訳ない感じでした。 ■名前(PL名):風宮四郎(カザミヤ・シロウ)(たけのこ) 性別/年齢/種族:男/18/人間 クラス:魔術師 ゲーム的特徴: キャラシーはこちら。 http://majyusen.web.fc2.com/char/kight/RM01.htm#35 風の精霊を召喚しつつ、浄化の弓矢で戦う正統派っぽい能力構成。 情報収集でもうまく風を使っていて、初心者とは思えない感じでした。 ロール的特徴: カタギの少年(笑)。 初めて闇の世界(注2)に足を踏み入れて、色々と体験し始めるところ。 すでにいろんなものを通過してきた瞳からすると眩しい。。。 PLからすると初々しい反応が癒し(笑)。 ぜひ、このまままっすぐに成長していってほしい。 でもなー、魔獣戦線だからなー。まっすぐ育つの難しいかもなー(笑)。 その他: 魔獣戦線はおろか、TRPGが初めてだというお方。 Twitterで「TRPGやりたい」と呟いていたら水無月さんに捕捉されたとか。 さすが水無月さん。 開始直後はモバイル端末からのIRCに苦戦してましたが、途中から慣れたのかうまく進みました。 ……スマホからセッション参加する時代かー。時代は変わったなー。 ■名前(PL名):羽遠瞳(ウオン・ヒトミ)(フィロス) 性別/年齢/種族:男/36/犬妖怪まじりの人間 クラス:戦車 ゲーム的特徴: キャラシーはこちら。 http://majyusen.web.fc2.com/char/hk/hk020.htm 殴るしかできないヒーロー。 今回も安定の裏技(注3)被弾で気絶でした。 いいんだ。瞳はそういう役割がおいしいところだから。 イニシアチブで2番目になったときに、こっそりガッツポーズもしてないし、 判定で2d6が3だったときも、涙目になんかなってない、、、。 なってないんだ。。。 ロール的特徴: 中の人の魔獣戦線歴も手伝って、先輩風を吹かせるロールプレイ。 それでも最前線で一番攻撃くらうのは瞳でいたいというのは叶ったかな。 背中で後輩たちに伝えることができれば幸いなので、 今回の「途中で気絶して、後は頼んだ」は結構お気に入りのロールプレイでした。 まあ、またそのうち主人公になるでしょ。 その他: 前回魔獣セッション(2018年8月)で恋人ができた瞳のロールプレイどうしようかなーと四苦八苦しながらやったら 「即興ですごい」 「それを拾ってくるとは、イイネ」 とお褒めの言葉をいただけたのですごく安心しました。 よかった。瞳のロールプレイはまだ錆びついていない。 ◆粗筋 例によって魔獣戦線は「登場」「邂逅」「調査」「集合」「戦闘」「退場」に分かれてるので、それぞれ分けて書いていきましょうか。 https://irclog.kazagakure.net/channels/stage/2019/06/07 https://irclog.kazagakure.net/channels/stage/2019/06/08 https://irclog.kazagakure.net/channels/stage/2019/06/09 ■登場 桜内さんは、警備の仕事を調整しつつ魔獣戦の依頼。 事前に思ってたよりも「力使いたいタイプ」で予想外。 四郎君は、、、回線不調であんまり表現はできなかった感じですが、依頼を受けて参戦。 瞳は、付き合って約1年の彼女とデート。 彼女の歩美ちゃんは、昨年の魔獣戦で出てきたNPCでちょっと特殊な出自によって自意識が異常に低いという設定。 そんなわけでデートに遅刻した瞳が 瞳「川で溺れた犬を助けていて」 歩美「わたしは犬以下ですもんね、、、」 というやりとりだけはちょっと面白いかもなーと思っていた。 ちなみにこれには「瞳自身が犬の妖怪の末裔である」というネタも含んでるので今後もう少し膨らませるかも。 といちゃついてるところに魔獣遭遇戦してもらいました。 ほとんどの魔獣が遭遇後、即戦闘するのに対して、暴れる気の少ない魔獣だったので肩透かし気味に。 こういう暴れないタイプの魔獣は瞳はつい話し込んでしまうねー。 面白いからいいんだけど、時間制限付きゲームとしてはどきどきしてしまう。 黒いコートに人間の顔をしたアクセサリーをじゃらじゃらぶら下げた、異常な雰囲気の女子高生に 「あなたもトモダチになってくれるの?」 と聞かれてイエスと答えるやつはいないと思う。。。 弱点は全く封じることができず返り討ちにあって川落ちして退場。 ■邂逅 登場していきなりティーセット召喚する桜内さん。 そこにおどおど登場する四郎君。 そしていつもの通りぼろぼろで登場する瞳。 桜内さんの能力が「対象の時間を巻き戻してコンディションを回復させる」という能力なので、 それを引き出せるか、やってみました。 いつもの瞳のやり口ですね(何)。 どうやら魔獣は高校デビューに失敗した女子高生に、伝承の化け蜘蛛が関わってる様子。 化け蜘蛛の調査に四郎君が神社へ。 相対して生き残った退魔士に桜内さんが聞き込みに行くことに。 瞳は休憩することになりました。 ■調査 四郎君が神社でちょっとぼけてる宮司さんと遭遇。 焚火をしてるようだが、ちょっと宮司さんのとぼけ具合がすごい(笑)。 それでもうまーく話を誘導して、四郎君が蜘蛛の糸は火に弱そうなことを聞き出してくれました。 桜内さんは、女子高生退魔士の元へ。 魔獣と遭遇して心が折れてしまった彼女を優しく諭し、ダイス目も手伝って「デスマスクを破壊」するという弱点を見抜きます。 瞳は四郎君からの情報を得て、ダメ押しで糸の弱点を看破。 6回あるはずの情報判定を、2回残して弱点2つ抜くという楽勝ムードになりました。 ■集合 集合場所に3人が集まり、弱点について相談。 裏では「裏技」について解説してました。 ただまあ、チャットでも話した通り、フィロスは「裏技完封」には反対派。 考え過ぎてしまうと時間がかかるし、そこまでやらなくても勝てるようにGMがある程度調整してくれてると思うし、、、。 なにより、昔何度か完全に封印してしまった魔獣が話すこともできず、ちょっとかわいそうだったこともあり、 一方的に蹂躙してるみたいで「これはゲームとして面白いのかなぁ」と思ってしまった。 とまあ、かっこいい言い訳述べてますが、ただそこまで頭が回らないだけなんですけどね(笑)。 ■戦闘 さて魔獣と相対する3人。 魔獣の使う赤と青の糸は火に弱い。 身体にぶら下げているデスマスクを破壊すればいい。 2つの弱点はわかっていますが、彼女自身がなぜ魔獣になったのかがいまいち不明瞭。 そこで瞳がずんずんと進んでいって 「なんで魔獣になった?」と問いただします。 ・高校デビューでたくさん友達作ろうと頑張った。 ・でも、GWの間、閉じこもっていたら、すでに人間関係が出来上がっていた。 友達が欲しいけれど一歩踏み出せない、、、みたいな甘酸っぱい怠慢。 桜内さんと四郎君も来て、 桜内さん「貴方は内に籠りすぎなのです。友達を作る第一歩は自分の人となりを他人に知ってもらうところからですよ」 四郎君「今から僕と友達になろうよ!」 とメッセージを。 魔獣は「でもいいの、もう彼らがいるから」とデスマスクたちを優しく愛で、、、そして戦闘開始です。 初手は四郎君。 堅実に弱点をおさえてダイス目も8と期待値(注4)。 丁寧に魔獣の力を3分の2ほど削ります。 騎士側の力は十分。 漂う楽勝ムード……(笑)。 二番手が瞳。 初手と同じように弱点封印をして、、、判定値は2d6で3(苦笑)。 GMが「にやり」と笑うのが見えるようでした(笑)。 糸を燃やすと宣言していた桜内さんの隙をつき、来ていたコート(黒い布)が魔獣の邪力だった、という裏技。 さらに見えているハンドボール大のデスマスクは全て破壊していたところ、 突然彼女本人の首が落ち、怨嗟の声を上げる! そう、魔獣だと思っていた女子高生の姿はただの人形。 裏技用の切り札、隠し玉。 その本体は人形を食い破るように現れた化け蜘蛛。 裏技2枚という鮮やかすぎる反撃をくらって瞳は気絶。 女子高生の肉体を内側から食い破って登場というトラウマもんの光景を見て四郎君はゲロる。 残った桜内さんは、桜の結界を発動。 前回の魔獣戦で取り込んだ新しい力を覚醒、発動しつつ魔獣に対してトドメとなる一撃を放つ! 桜内さんの中の人「やったか?!」 四郎君の中の人「それは、、、フラグじゃぁ、、、」 瞳の中の人「まあ、確率的にはまずもう負けないし、、、」 そんなフラグを立ててしまった後のGMのダイス目は、、、2d6でまさかの11! 魔獣側は力を1残して生き残りました!(一同爆笑) 滅多に回らないラウンド2まで回り、四郎君の手番。 最後にうっかり封印を忘れて冷や汗かくシーンもありましたが、きっちり倒せました。 ■退場 瞳は彼女とデート再開。 「そばにいるだけで幸せなのか?」 なんて哲学的なテーマに浸ってみました。 桜内さんは、新しい覚醒した力との対話を。 四郎君は、初陣での失敗を繰り返さないと誓って、セッション終了です。 ◆反省と考察 ロール:4点 ゲーム:5点 ストーリー:3点 ボーナス:4点 ロールは4点。 魔獣戦線にしてはキャラクターロールが面白かったのと、各PCがそれぞれ持ち味を出せたんじゃないかなーなんて。 やっていて面白かったです。 ゲームは5点。 これぐらいのピンチ感が一番楽しいよね。 コントロールできているピンチ。 フィロスの中では満点の運びでした。 ストーリーは十分面白かったけれど、もうちょっと肉厚でもよかったのかなーなんて。 裏話で聞いた魔獣本体の女の子の話とかもう少し詳しく聞きたかったかも。 多分、神社を壊したのはインドラさんだろうし、そそのかしたのもインドラさんなんだろうけど。 そのあたりを回想っぽく、、、いやでもTRPG初めての方がいるなら情報は今回ぐらいコンパクトでもいいのかなー。 なんとなくそのあたりのバランスも想像できるだけに3点は失礼のような気もするんですが、素直に3点で。 ボーナスは、ストーリーを3点にした分の+1を持ってきて4点で。 ◯良かった点 ・魔獣戦線の面白い部分のオンパレード。 ・戦闘の運びはこれ以上はなかなかないんじゃないかな。 ◯悪かった点 ・回線やら外部要因を整えるのは難しい。。。 個別解説。 ・魔獣戦線の面白い部分のオンパレード。 これはフィロス的には本当に面白かったポイントだけど、 TRPG初心者の人にこんなセッションで大丈夫だったのか、という懺悔も込めて(苦笑)。 遭遇戦という、調査判定のセオリーからちょっと外れた登場シーン。 真眼という、ダイス目だけでもロールプレイだけでも到達できないラッキーの産物。 インドラさんという、魔獣戦線のアイドル。 裏技という、弱点封印の隙をつく切り札。 結構魔獣戦線の通常ルールよりも一歩踏み込んだ「ベテランは楽しめる要素」がたくさんあった感じ。 魔獣戦線のルールはシンプルだから、これぐらい味付けがあった方が面白いと思うんだよなー。 ・戦闘の運びはこれ以上はなかなかないんじゃないかな。 初手でがっつり削って、 二番手で裏技を引き出して、騎士側がピンチに。 三番手でそれをひっくり返しつつ、 四番手が必殺。 裏技まで完封するのも気持ちいいけど、やっぱり「ピンチから逆転!」の方が燃えるわけなので。 重要なのは「弱点2つわかってること」と「初手できちんと魔獣の力を削ること」、、、。 あと「2番手で裏技を2枚とも引き出す」のも重要。 1枚でも裏技が残ると魔獣側がもう一度ひっくり返す恐れが残るので、安心できない(苦笑)。 だから、裏技が一番発動しやすい2番手に、ダイス目が悪い人が入るのは有効なんだぜ(負け惜しみ)。 ・回線やら外部要因を整えるのは難しい。。。 こればっかりはなー。 今回四郎君の中の人が回線が安定するまで試行錯誤して1時間ほど押していた。 調査判定2つ捨てることで時間はちょい押しぐらいで収まったけれども。 なんだか昔も「安定した回線を用意すること」は前提にいた方がいいのでは、みたいな話をしていつのまにか公式ルールになってたけど、 「事前にIRCを使えるようにしておくこと」っていうのも入れてもいいのかな、なんて思った。 これはチャットの中でも言ったことなんですが、 「今どきはアプリを入れたらすぐ遊べる」が当たり前になってるんで、 「使えるまで、クライアントソフトの設定をいじって試行錯誤する」なんて前時代的なのかもしれません。 フィロスはぶっつけ本番は怖いので、PCのアップデートとかしたときは必ずIRCの起動とかログインとか確認するんですけどね……。 あと、途中で「スマホだと発言中はログを見られないので、細かいレスがしにくい」みたいな話があって、 それもまた難しい問題だなぁ、、、と。 ただこっちは準備でどうにかできることじゃないので仕方ないかな、なんて。 スマホがない時代だって「タイピングが早い人」と「タイピングが遅い人」で、リアクションの時間差なんてよくある話だったので。 ……チャットなんて昔から変わらないと思っても、色々と変わっていくんだなぁ。 はい、そんなわけで1年ぶりぐらいの魔獣戦線でした。 1年色々あり、久々でどう遊べるかな、と不安もあったんですが、 相変わらず頼れる水無月さんと、新規PLさんでもしっかり頼れる方が来てくれてるみたいで安心してプレイできました。 今年は魔獣戦線が20周年らしいので、なんだかお祝いというわけではないですが、企画できたらいいなぁと思いつつ、そんな余裕あるかなぁ(苦笑)。 妄想するのは自由だ。色々考えてみよう(笑)。 (注1)魔獣戦線:水無月さんが運営されているテキセ専用TRPG。 GMが1人だけという特異なルールですでに20年運営を続けていらっしゃる。 とてつもないバイタリティである。 定員制をとっていたが、今はそれが解除されてるので、遊びたいときはいつでも参加可能! 興味のある人は以下のURLをクリック! http://majyusen.web.fc2.com/ (注2)闇の世界:魔獣戦線の用語。 表の世界→一般人が知っている世界。 裏の世界→ヤクザやアンダーグラウンド、ダークウェブ等の非合法な世界。 闇の世界→裏よりも深い世界。超能力、超人、神、悪魔、妖怪等が跋扈する世界。魔獣戦線の主な舞台。 (注3)裏技:魔獣戦線の用語。 弱点を封印すると邪力が使えなくなるのが普通だが、中途半端な邪力封印はその隙を突かれることがある。 それをルール的に再現したもの。 多少強引でもGMが裏技を宣言すると邪力が使える。 その代わり、その邪力はセッション中使えなくなる。 GMの最後の切り札みたいなもの。 (注4)期待値:2d6の期待値は7。 しかし、魔獣戦線ではダイス目が悪いときに「期待値は4」という風説が流行っている(笑)。 慰めるために使ったり、煽るために使ったり(笑)。
by phirosu2
| 2019-06-10 00:24
| 魔獣戦線
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