先日はTSさんがGMのカオスフレア(注1)でした。 またカオスか……どんだけカオスフレア好きなんだって感じですね(苦笑)。 やはりカオスフレア中毒は本当に存在するんじゃないかって気持ちになります。 ちなみに、フィロスはかかってないですよ(注2)。 もうカオスフレアなんて飽き飽きです。 でもカオスフレアだとみんなが楽しそうにやるから、仕方なく付き合ってやってるんです。 べ、別にわたしがやりたいからやってるわけじゃないんだからねっ。 さて気持ち悪くて下らないツンデレはおいといて、今回のセッションはTSさんのキャンペーンの第2話です。 第1話では、アジ・ダハーカの反乱のせいで墜ちたエヌマ・エリシュからイルルヤンカシュを救い出しました。 しかし、龍将全員が消息不明になり、イルルヤンカシュ本人も重症と、アムルタートはほぼ壊滅状態になってしまいました。 その後、カオスフレアたちに連絡が。 ヴィンラントにNSSが攻め込み、ファイフ王国ではミリティアか謀反を起こす。 カオスフレアたちは、それぞれ自分の関わる地を守るため、散っていきました。 どうも2ヶ所で同時にシナリオを進行させるギミックのようです。 今回はヴィンラントが舞台。 ダスク化したジョージ・タックスマンが配下のNSSを操り、ヴィンラントを占領しやがったので、カオスフレアたちの出番です。 参加者は5人。 PC1はドクタータイラー。 ネフィリムの科学者で軽くマッド入ってますが、その腕は確かです。 タックスマンとは何かと衝突していたのですが、今回、仇敵に引導を渡すために活躍します。 PC2はモモ。 アムルタートの一兵士でしたが、戦いに疲れてネフィリムの事務員に落ち着いた光翼騎士です。 可愛い名前とは裏腹に現実主義で金にうるさいネフィリムらしい男です。 PC3はユイ。 巨大な不死鳥をアヴァタールとする彼女は、地球にいた頃はあの栂尾薪(注3)と恋仲になりかかっていた関係。 オリジンに来て、薪が消息不明だと知ってショックを受けますが、自分のできることをするために戦うことを決意します。 以上3人は前回のアムルタート騒動に参加していました。 連絡を受けてタイラーとモモは会社の依頼として、ユイは恩人のキリン(注4)が捕まっていると聞いて助けるために、ヴィンラントに急ぎます。 PC4はキョウスケ。 ユイと同じくフォーリナーであるキョウスケは、世界を知るための旅から久々にヴィンラントに帰ってきて、惨状に遭遇します。 PC5はシュリー。 実は昔使ったPCで、それ以来エルフェンバインで守護騎士兼傭兵兼何でも屋みたいなことをやっていました。 今回の事件で、オリジン、富嶽、ネフィリムの三国連合軍の一員として前線に出ます。 フェイバリットだった《オーバードライブ》のエラッタのせいで、かなり使いにくくなったサイバーパンクですが、成長してなんとか使えるレベルに持っていきました。 少ないLPを削りながら戦うサイボーグです。 こんな連中が活躍したあらすじはこちら。 連合軍はヴィンラントを奪還しようと進攻するが、NSS(注5)を筆頭とした軍事力を前に撤退を余儀なくされていた。 そのしんがりを、カオスフレアであるシュリーが1人で支えていた。 【シュリーの初期LP12】 この戦闘がまたきつい。 しんがりを勤めるシュリー1人に対して、敵は5体。 他のPCは判定の達成値によって登場するタイミングに差があるというもの。 まあ、フレアを出し惜しみしなければ一般人がカオスフレアに勝てる道理はありませんが……。 しかし、このときからシュリーの悲劇は始まっていた(遠い目)。 シュリーは少ないLPを増やすためにある装備をつけていました。 それは、LPが増える代わりにクリティカルかファンブルするとLPが1点減るという両刃の剣。 いやまあ、普通クリティカルもファンブルも滅多に起きないんですけどね。普通は……。 戦闘序盤、まだ仲間が少ないうちに2回もファンブルしてしまうシュリー。 さらに全力じゃなくてもコストとしてLPを消費するのです。 カオスフレアたちがかけつけてくれたことで、戦闘自体は無事終わりますが、シュリーの身体には癒えない傷(LPダメージ)が。 【シュリーのLP12→8】 さて、戦闘が終わり、連合軍の陣営に戻った一行。 ぼろぼろになったシュリーがドクタータイラーの万能ロボットエリー(注6)に修理されたりしているうちに情報収集です。 【シュリーのLP8→9】 ・タックスマンには娘がいて、エルダの最終戦争(注7)の犠牲となっている。 ・ヴィンラントの地下にある力の泉(注8)のさらに地下に強大な力を放つ「マーキュリー(注9)」が眠っている。それこそが力の泉のエネルギーの源になっている。 ・タックスマンは、そのマーキュリーを狙っているっぽい カオスフレアたちの準備も終わり、大軍同士が衝突している隙にタックスマンのいる力の泉へと突入する一行。 しかし、なんとそこにタックスマンはおらず、すでに北方へ向けて逃走していたのでした。 泉の地下のキリンを助けに行くものと、タックスマンを追うものに分かれる5人。 泉の地下に行ったのはキョウスケとユイのフォーリーナー2人。 そこでは、泉に力を与えていたマーキュリーが失われていました。 そして倒れているキリンを発見する2人。 魂を封印されて眠っているキリンを起こすためには、2人で膨大なフレアを注ぎ込まねばならないとのこと。 先行した3人に一刻も早く追いつくため、2人は一気にフレアを放出。 キリンの顔に生気が戻ります。 そして、タックスマンを追った一行。 一行が追いつくと、タックスマンは持っていた剣型のマーキュリーをどこかへと転送します。 タックスマン「ふふふ、これでヴィンラントでの目的ははたせた。あとはあの方から界渡りの力を頂いて、エルダを創造するだけだ」 タイラー「タックスマンよ、おぬしは、あの戦争を止めたかったんじゃろ? 今そんなことをしたら、あの戦争を生き延びた人たちはどうなるのじゃ? お前が救おうとしていた人たちはどうなるのじゃ?」 タックスマン「ええいうるさい! わたしが救いたかったのはあの戦争で死んだものたちだ! 世界を創造し、全てを元に戻す!」 というわけでー、戦闘開始~。 PCたちの別行動は、実際かなり悩みました。 実際のゲームでは、逃げているのがタックスマンだということと、地下にキリンがいることは(ほとんど予想はつく状況でしたが)明言されていませんでした。 そのため、別行動した場合、ダスクフレアに遭遇した片方があっという間に倒される可能性があったのです。 しかしまあ、最終的には各PCの意思を尊重。 キリンに恩と縁があるフォーリナー2人はキリンがいるであろう地下へ行き、ネフィリムからの依頼などでタックスマンに縁がある2人はタックスマンを追う。 あ、シュリーはタックスマンが逃げる方向にエルフェンバインがあったんで、それを止めるために追う側に入りました。 そして戦闘。 このタックスマンがまたTSさんらしくうざくていやらしい(笑)。 ダスクフレアであるタックスマンとその取り巻きとして奥さんがいたんですが、アタッカーの奥さんと支援型のタックスマンのコンビネーションが秀逸。 奥さんに攻撃するとタックスマンの割り込み突き返し、タックスマンが死にそうになると奥さんがカバーリングに入り、その奥さんをタックスマンが復活させるという夫婦らしいお互いを支えあった戦術。 しかし、まあ、なんていうか。 この戦闘で一番印象的だったのはシュリーを襲った悲劇でしょう。 全員が合流するまで、シュリーは奥の手をとっておいて、通常戦闘レベルの出力で戦います。 それでもまあ、LPは消費するんですけど。 【シュリーのLP9→6】 そして、全員が揃ったあと、シュリーは奥の手ともいえる《オーバードライブ》を宣言します。 これは1シナリオ中にレベルと同じ回数しか使えず、しかもLPを1d6消費しなければ放つことができない大技です。 つまり、《オーバードライブ》レベル1のシュリーには1回しか打てず、その上LPが6しかない現在では6の目が出たら発動失敗になってしまうのです。 シュリー「さぁて、ここまでは準備運動だ。本気を出すよ」 ころころりとふったダイス目は……。 6 全員がズコーとこける中、突き返しを恐れて仕方なく攻撃をキャンセルするシュリー。 まあ、自分のダイス目なんてこんなもんだろうなと思ってましたよ。 ミドルフェイズの戦闘のときに2回もファンブルしなきゃ余裕でLP足りてたのに。 しょーがないよなー、と誰もがあきらめかけたそのとき! タイラー「ふふふ、相変わらず無鉄砲じゃなシュリーよ。こんなこともあろうかとお前の中には予備の燃料電池を入れておいたぞっ」 シュリー「さすがはドクタータイラー! 恩に切るよ!」 まぁ、経験点を消費して《オーバードライブ》のレベルを上げた際の演出なんですけどね(遠い目)。 そして次のラウンド、タイラーの支援を受けたシュリーは、再度《オーバードライブ》を宣言! 状況は前回と全く同じ! ダイス目が6以外なら発動というとき! ダイス目は! …………「6」!! orz なんかね、もうね、このときばかりはもう久々に自分のダイス目を呪いましたよ。 なんでこんななんだと。 ミドルのファンブル2回も大概にしろよって感じでしたが、ここでこれはないだろう、と。 そんな風にシュリーの中の人が本気で凹んでるうちに、遅れて合流したフォーリナー2人の連携により戦闘はだんだんとこちら優勢になってきました。 なんかもう、シュリーの出番なくても大丈夫そうだなぁ。 でも! しかし! ここで引き下がったらサイバーパンクとしての女が廃る!(意味不明) というわけで…… シュリー「ドクタータイラー、燃料電池ってのはもうないのかい?」 タイラー「ふっふっふ、全くお主は無茶で世話が焼けるのう」 シュリー「ないか、ないならいいんだ」 タイラー「そんなこともあろうかと、予備の予備の燃料電池がお主の中にあるぞぃ!」 シュリー「は、はは、ドクタータイラーには敵わないねっ!」 まあ、うん、さすがに3度目は大丈夫でした。 【シュリーのLP6→2】 無事発動したオーバードライブによって敵のHPを削りつつ、《暁の断罪者》で敵を妨害するシュリー。 その隙に、ユイちゃんが反撃で奥さんを倒し、キョウスケの一撃でもってタックスマンは滅びました(注10)。 キョウスケが死んだタックスマンと奥さんを思って、《金色の魔法》によって娘たちと同じ墓に弔ってやった直後、世界中の人の心に語りかける声が! アレグレット王子「みんな、これでもうみんな救われるんだ。今、英雄が帰還する」 ……ちとうろ覚えだったが、こんな感じのセリフだったはず。 というわけで、セッション終了です。 んまぁなんていうか、開始時間が遅かったこととミドルのキャラロール、クライマックスの戦闘&ロールが長引いたせいでエンディングはあっさりというか、アレグレット王子の演説10秒ぐらいで終わってしまいました。 なにせ終電の時間迫ってたしなぁ。 ま~、キャンペーンだから続きは次回でもいいのかもしれないけど、あまりよくないのではない、かな? シュリーなんかはたぶんこのキャンペーンもう出ない可能性高いから、タイラー博士との語り合いとかちょっとしたかったぞ? というわけで、次回は時間軸を少し戻して、ファイフ王国を襲ったミリティアとの戦いになる予定です。 アレグレット王子の思惑とは一体なんなのか? 英雄が帰還するとはどういうことなのか? そういえば、奪われたマーキュリーが栂尾薪のものっぽいが、本当なのか?! 様々な謎を残しつつ、キャンペーンは続きます。 (注1)カオスフレア:異界戦記カオスフレア。 詳しくは以前の脚注参照 (注2)かかってないですよ:酔っぱらいが「俺は酔ってない」と言うのと同様。 全く説得力がない(笑)。 (注3)あの栂尾薪:世界初のカオスフレアにして、フォーリナー。 通常兵器の通用しないダスクフレアが現れたとき、それに呼応するように異世界(地球)から現れる。 彼の出現と時を同じくして、同じようにダスクフレアに攻撃することのできる力を持つものたちが出現しだした。 薪は彼らと協力して最初のダスクフレアと相打ちになり、現在消息不明である。 ダスクフレアの夕闇の波動を打ち破れるものをカオスフレアと命名したのも薪である。 オリジン世界では、英雄として超有名人。 (注4)恩人のキリン:キリン・ヨアンナ・ベルカ。 ヴィンラントの国家元首な姫君。 薪にほのかな恋心を抱いていたりいなかったり。 後述するが、ヴィンラントにはフォーリナーがよく界渡りしてくる。 キリンはそのようなフォーリナーを快く迎えてくれる。 フォーリナーにとって「オリジン世界最初の案内人」なのだ。 ユイもキョウスケもヴィンラントに出現し、キリンに世話になった設定。 (注5)NSS:ネフィリムセキュリティサービス。 企業国家ともいえるネフィリム社が雇っている自警団。 しかしその兵力は軍隊に相当する。 (注6)エリー:手足の生えたドラム缶みたいな形をしているらしい。 「イエス、マスター」としか言えない。 タイラーの特技の演出のほとんどはこのエリーによって行われる。 その万能性(通信、支援、攻撃、回復などなど)と、GMとPLの巧みなロール(「イエス、マスター」だけで喜怒哀楽を表現する)によってみんなの人気者になった。 (注7)エルダの最終戦争:ネフィリムが元々いたのは異世界の惑星エルダ。 しかし、エルダは最終戦争と呼ばれる核戦争によって崩壊。 今やほとんど人の住むことの出来ない星になってしまった。 (注8)力の泉:この泉のパワーによってフォーリナーがよくこの世界に召喚される。 呼ばれるフォーリナーにとっては全く迷惑な話である。 ……でも、現世で変わり映えのしない日常を送ってる人間が、異世界に来て英雄ともてはやされるなら、呼ばれてみたい気もしないでもない。 栂尾薪が頑張っちゃった理由もわかるかも。 (注9)マーキュリー:異世界からきたフォーリナーが持つ超絶的な力を秘めたアイテムのこと、キョウスケのマーキュリーは木刀、ユイのマーキュリーは心の形そのものが顕現している。 ちなみに、薪のマーキュリーは剣らしい。 (注10)滅びました:さらっと書いているが、巧みな戦術合戦が行われている。 奥さんの攻撃に対して、割り込んだユイちゃんが食らったダメージを相手に返す特技で厄介なカバーリングをする奥さんを死亡させる。 その後、キョウスケの攻撃はシュリーの《暁の断罪者》によって絶対命中だったものを、タックスマンは達成値を入れ替えるという特技でもって突き返してくる! キョウスケはそのダメージをもらう一瞬で、ユイが使ったものと同様のダメージを返す特技によってタックスマンを滅ぼした。 読み直してて気づいたが、そういえば、シュリーを初めて使ったセッションでもミドルフェイズの戦闘でファンブルしていたのだった。 ……もう二度とサイバーパンクなんかやるもんかっ!(TT
by phirosu2
| 2008-03-14 00:30
| カオスフレア
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