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蒼と闇~Sence Mission~
今日はTSさんのNW2(注1)キャンペーン第6回でした。
今回含め残り3回。
いよいよ物語は核心に近づき、今までまかれた伏線を回収しながら新たな真実が明らかになっていきます。
それでも吟遊詩人(注2)っぽくならないのは流石というべきか。
PLとGMの協力の賜物でしょう。

参加したのはいつもの3人。






獣人の椎音ちゃんは腕に謎の秘宝レーヴァフレイムを持ち、裏切りのウィザードと認定された風間を追います。
今回、一つの決断を迫られることになります。

落とし子(注3)の響ちゃんは命の恩人である『蒼天の監視者』スライ(注4)を探して、今回ついにその背中に追い付きます。
しかし、そこで待っていた真実は……。

そして、復讐を終えた魔術師のズィル。
すでに日本にいる理由はなくなった彼ですが……。


さて、彼らが活躍したあらすじです。

今回GMから渡されたハンドアウトと今回予告は、すでに黒騎士を追い詰めたシーンから始まるものでした。
しかし、ズィルには少しやりたいことがあったので、破天荒ではありますが、オープニング前にシーンをくれと要請。
シーンをもらいます。
舞台はズィルのアパート。
たこ焼きパーティとしてPC2人を招き、軽く談笑してから、ズィルは2人に頭を下げます。

ズィル「今回の一連の事件、2人がいなかったらアニミーに勝つことはできなかっただろう。改めて礼を言う。感謝している」
ズィル「だから、君たちが困ったとき、手助けが必要なとき、必ず助けると約束しよう」
そしてズィルは意味深な視線で響を見つめる(注5)。
ズィル「ミス響、困ったことがあったらいつでも言ってくれ」
響「……ズィルさんにはかないませんね」

響は2人に、スライと黒騎士と風間の関係について相談する。
しかし、ズィルもかつて一緒に戦ったことがあるぐらいで詳しいことはわからなかった。

このシーンのおかげで、ズィルが2人に協力するモチベーションが作られ、響だけが持っていた蒼天の監視者の情報が共有できました。


さあ、ここからがGMが用意したシナリオです。
世界各地のプラーナを奪って回る黒騎士と風間に対し、捕獲のための大々的な作戦をアンゼロットが実行。
当然PCたちも人員として組み込まれます。
そしてあと少しに追い込んだとき、凄まじい閃光が辺りを包み、PCたち以外は倒れてしまいます。
その一瞬で黒騎士は撤退。
代わりにシアンと名乗るかつてのスライの相棒が登場しました。

シアン「あなたが高島響さんね」
シアン「蒼天の監視者の、黒騎士の、スライの真実を知りたいなら、ついてきなさい」

ついていこうとする3人をアンゼロットの通信が止めます。
アンゼ通信「そのものの追跡は他の部隊にやらせます。一度戻ってきてください」
ですが……
響「これはわたしの問題なんです……、他の人には任せられませんっ」
椎音「黒騎士のことがわかれば風間のこともわかるかもしれない。わたしも行く!」
ズィル「アンゼロット、いくら世界の守護者のお前でも、全てのウィザードを従える権利はないはずだ。俺はお前に従うつもりはない。2人が行くなら、それを守るだけだ」
そうして、3人はスライのかつての住居に案内されます。

うっそうと茂った森の中、大きな屋敷がPCたちを迎えます。
シアンが言うには、マジカルウォーフェアの後期、スライはいくつかの予言のようなものを残していたのだそうで。
マジカルウォーフェアの結末、
スライ自身の消息不明、
そして、風間の叛乱。
それらのことが起きたとき、響をこの屋敷に案内することも、スライからの予言の一つだったのだ。

スライの屋敷に入り、かつての彼の居室に赴くと、そこにはいくつかの試練(注6)が。
それを解き明かして進むと、そこにはスライのメッセージが込められた魔法の水晶。
そこで明かされる驚愕の真実の数々。

・スライは大いなる者(注7)であり、かつて、ある魔王に仕えていた侵魔だった。
・ある魔王とは、現在『風間』に転生している。
・水晶にメッセージをこめた段階ではまだ自我があるが、魔王『風間』が目覚めれば、侵魔としての心が戻り、従ってしまうだろう。
・全ては、9年前に起きた事件が原因。
・9年前のそのときは、事件の答えを先延ばしにしたが、マジカルウォーフェアが終われば、答えを出さなければいけないだろう。
・その答えを出すことを、響に任せたい。

水晶のスライ『身勝手なお願いになるが、響、もし僕の願いを聞いてもらえるなら、この先の扉の鍵を開けてくれ』

メッセージを聞く間、呆然とする2人をそっと支えるズィル。

ズィル「ミス椎音、確かミスター風間は君と同期の新人だったはずだが?」
椎音「う、うん。魔王だなんて、そんなそぶりはなかったはず……」

ズィル「ミス響、この先に進めば、もう後戻りはできないよ?」
響「…………でも、スライさんは、わたしに任せてくれました」

響は思い出す。
かつて、魔王に改造され侵魔になりかかったところをスライに救われ、ウィザードになった。
スライも同じだったのだ。
侵魔だったスライはその力を封じ込めてウィザードとなった。
しかし、魔王『風間』が蘇ることで、スライは侵魔に戻ってしまった。
そして、はたせなかったことを響に託そうとしているのだ。

響「わたしは、スライさんの背中をずっと追いかけてきました。そして今、スライさんができなかったことをわたしに任せようとしてくれている」
椎音「違うよ、響ちゃん。わたし『たち』だよ。わたしも、ズィルさんもいる」
響は2人の顔を見る。
響「一緒に、やってくれますか?」
椎音「もちろんっ!」
ズィル「ああ、約束しただろう」
響は扉の鍵に手をかける。
響「開けます!」

鍵を開けた瞬間、そこにいるものの脳裏にある光景が浮かぶ。

それは、9年前の風景。
これから戦いに赴こうとする5人のウィザードの雄姿。
蒼天の監視者スライ。
ウィザードの風間。
椎音の父親、バン。
椎音の父親にそっくりだが、少し雰囲気の違う男。
椎音の母親にそっくりだが、少し雰囲気の違う女(注8)。
彼らはこれから『冥女王』を封印しに行くところ。
封印は成功した。
しかし、完全ではなかった。
その封印こそが、彼らがやり残したこと。

そんな断片的な記憶が流れ込んで、現実に戻ったとき、そこには黒騎士がいた。
フェイスガードを上げ、スライとしての表情を見せる黒騎士がいた。

スライ「最後の試練だ。僕の願いを託すに値するかどうか、力を見せてもらうよ」

スライは鎧を脱ぐと、その黒い鎧は一人で動きだし、剣を構える。
そしてスライは本来の魔法使いのスタイルをとった。
戦闘開始です。

……しっかし、こう、なんでキャンペーンの戦闘ってのはすごいのかねぇ?
戦闘前半、やたらファンブルをふりまくって攻撃不発だった響ちゃん。
その間に椎音ちゃんが怒涛の連続攻撃(注9)で敵を削っていく。
そしてスライが肩で息をしだした頃、響ちゃんのダイス目が復活。
とどめにGMも驚く大ダメージでスライを倒すというドラマチックな展開。

響「これが、わたしの全力です!!」
スライは一瞬受けようと防御の姿勢をとるが、響の魔法の威力を前にして、その構えを解く。
そして、無抵抗で響の炎に包まれるスライ。
スライ「いい炎だ。これなら、安心して任せることができる」
スライ「これを、持っていけ」
響に蒼い瞳のような宝玉を渡し、侵魔スライは息を引き取る。
響「任せてください。きっとやりとげてみせます」


屋敷を出ると、そこではアンゼロットの放った追手とウィザード風間が戦っていました。
追手の中には、なんと椎音の父親もいます。
と、そこにアンゼロットが登場。

アンゼ「椎音さん、今の戦いであなたの腕にあるレーヴァフレイムは完成しました。こちらに渡してください」
風間「だめだ! やつのしようとしていることはただの逃げだ。絶対にお前の望まないことになる! 渡すな!」
椎音父「椎音、アンゼロット様の言う通りにするんだ。それが一番お前のためになる」

あたりのウィザード全員が椎音に注目します。
考え込む椎音と、それを守るように囲む響とズィル。

椎音「風間……あんたのやろうとしてること、スライさんのやり残したことにこれが必要なんだよね?」
椎音「なら、アンゼロット様、ごめんなさいっ。わたし、スライさんに頼まれたから。響ちゃんと一緒にやりとげるって約束したから」
椎音「お父さん、昔言ったよね。約束は守らなきゃいけないって。だから、今はごめん」

アンゼ「バン(椎音父)さん、説得させるためにあなたを呼んだというのに。全く、少し乱暴ですが仕方ありません」

アンゼの声を聞き、ウィザードたちが辺りを囲む。
しかしその瞬間、あたりに強力な『魔王の魔力』が吹き荒れ、ウィザードたちが吹き飛ばされる。

風間「この力、まだこんなところで使うつもりではなかったんだがな」
風間「スライが託したか。ならば、ここに行け!」

椎音にメモを投げ渡し、一瞬で消える風間。
椎音は、それを受け取り、響とズィルに顔を向けます。

椎音「行こう!」
響「椎音ちゃん……」
ズィル「と、いうわけだ。じゃあな」

ズィルの魔法でその場を脱出し、一行はメモに示された地、『奈良』へと向かいます。
といったところでシナリオエンド。

ズィル&響「え、奈良? なんで?」
GM「椎音ちゃんに事前に聞いておいたんですよ~」
椎音「えぇっと、奈良は両親の故郷(注10)なんですよ」
ズィル「ってことは、裏切った部族のいるとこ?」
響「たしか駆け落ちしたんでしたっけ?」
ズィル「……ってことは、駆け落ちして裏切ったってわけじゃなく、何か理由があって駆け落ちしなければいけなかった、のか?」
GM「さあ~? どうでしょうねぇ~。それは次回のお楽しみってことで」


う~ん、どんどん謎が明らかになっていくけれど、まだまだ新しい、そして深い謎が残されたまま。
でも一気に加速してきて、期待感も膨らんできたぞ!

今回は響ちゃんとスライがメインだったわけだが。
正直驚いたのはスライと響の立場の一致。
感想にも書いた台詞を言ってる響ちゃんはまじでかっこよくて、隣で聞いてて身震いがしたよ。
どうも落とし子としての設定を、PLからGMに送ってて、それをGMが拾ったらしいが。
いやあ、こういうのがやっぱキャンペーンの醍醐味だよねぇ。
面白い。
やっぱり、こうやって設定をばらす回でも吟遊詩人っぽくならないのは、きちんとPCからの情報にリアクションをとってるからだろうな。
事前に集めた情報を拾ってPLを引き込むのは当たり前として、NPCが語ったりする場面でも、聞きながらPC(PL)が呟いた台詞にきちんと返事するとか、『ただシナリオを読み上げる』ということは絶対にしないあたりがすごい。
これはもう工夫ってよりも天然なのかなぁ?(笑)


あと、個人的に今回良かったのは、ズィルがやっと期待していたポジションに落ち着けたこと(笑)。
一番最初にハンドアウトもらってキャラメイクした段階で「高校生2人とおっさん1人か。これは保護者的ポジションで2人をサポートするような立場だな」と思っていたのに、キャンペーン中盤は復讐劇のおかげでばっちり主役だったので、軽いフラストレーションがたまっていたのよね。
他の2人ができないことをするための魔術師で、大量の魔法だったのに、なんで矢面に立たされるんだ~みたいな。
だけど今回は、スライの真実を聞いて頑張る響ちゃんとか、風間の正体に愕然とする椎音ちゃんとかを気にするポジションに常にいられたので満足満足。
感想には書いてないけど、他の2人がメイン進行する裏で万が一とかもしものときに備えてちまちまといろんなことを宣言したりしてます。
例えば、シアンの後をついていくときにこっそり跡をつけてもしものときに他の部隊が追跡できるようにしておくとか(いやまあこれは逆効果だったが)、屋敷に入ったときに追手の邪魔が入らないように入口にロックかけるとか、最後に逃げるために自分のアパートに一瞬で戻れる魔法を準備しておくとか。

ロール的な面でも、答えに悩んでるときとかに、言葉をつなぎやすそうな問いかけをしてあげるとか、フィロスが考えるかっこいい台詞につながりそうな振りをしてみるとかやってみたり。
でも、一番大事なところはやっぱ本人の言葉が聞きたいから、何も言わずにじっと言葉を待つのさ。
でしゃばりすぎないように、名脇役と言われるように、主役たち(注11)が振る舞いやすい舞台を作り上げるように心がけてプレイする。

PC3って立場はこうやって色々やるのが楽しいんだよな~。

GM「よかったすね。もうこれからのシナリオはズィルさんそういう役目しか残ってないっすよ」
ズィル「俺の話は前回でおしまいってことか」
GM「はい。……あ、それか仲間かばって死ぬ役目とか」
ズィル「……お前はどうしても俺を殺したいのか(笑)」

なんて冗談を言いつつ、たま~にGMの目が本気なのが恐い……(がくがく)。
ズィル、最後まで生き残ってくれよ(笑)。




(注1)NW2:ナイトウィザードセカンドエディション。
詳しくは以前の脚注参照。

(注2)吟遊詩人:良くないマスタリング方法、またはそれを行うGMのこと。
吟遊詩人のように自分の用意した物語を語るだけのGM。
具体的には、PCがどのように行動しても結末が変わらないとか、それ以前にPCの行動が想定外だったら全て却下するとかそういうGMのこと。
そんなGMにあたるとPLはやる気をなくす。

(注3)落とし子:以前説明したが、今回は重要なので復習。
ウィザードクラスの一つ。
強力な侵魔である魔王により、侵魔の力を得た人間のこと。
世が世ならウィザードとは敵対する存在。

(注4)スライ:確か前回の日記では「スレイ」とか書いた気が……。
「スライ」が正解でした(土下座)。

(注5)意味深な視線で見つめる:ここだけ読むとなんと怪しい文章か(笑)。
実際のプレイでは、事前に響ちゃんのPLさんと相談して、スライについて情報共有するためのシーンであることを確認していたので、そんな怪しい意味にとられることはなかった。

(注6)試練:判定ではなく、リアルにPLが頭を働かせるリドルでした。
それでも、きちんとそれらしい設定があってなかなか愉快。
「輝く星を2本の剣で斬り、その輝きを倍にしろ」(5つの三角形がある五紡星に直線を2つ書き込んで、三角形を10個作る)
「ウィザードと侵魔、今は分かれているが、やがては交じり合うだろう」(5つずつならんでいるウィザードと侵魔の像を、並んだ2つずつ動かして、交互に並ぶようにする)
ちなみに、フィロスは1つ目の答えは知っていて、2つ目はヒントをもらいつつも解くことができました。
前にロジックパズルで失敗したことを少しは挽回できたかしら?(笑)

(注7)大いなる者:ウィザードクラスの一つ。神や魔王など、強力な力を持つものであることを示す。
といっても、ゲーム的には力が制限されていて他のPCと同レベルの力しか発揮できない設定。

(注8)両親にそっくりな男と女:PCには明かされていない情報だが、彼らは椎音の両親の双子の兄と姉らしい。
そして、椎音は両親に双子がいることなんて知らなかった(未だに知らない)。
以前「母親そっくりの人の写真」という伏線があったが、その女性と同一人物らしい。
さて、これは、一体どういう伏線なのか~な~?(にやにや)

(注9)連続攻撃:NW2はセットアップの最初に行動値ジャッジをして、その達成値に比例した数だけ行動できる。
椎音ちゃんは人狼のせいで行動値が馬鹿高いからなのか、他のキャラの倍近い達成値を出していた。
それゆえにターン開始時、2~3回連続で行動できるのだ。

(注10)両親の故郷:山羊獣人の父親と、狼獣人の母親の故郷。
なんか、狼にちなんだ地名とかがあるから奈良にしたらしい。

(注11)主役たち:PC1やPC2はもちろん、それとかけあいをしているGMも含む。
GMがリアクションを返しやすい行動をするだけで、セッションは大幅にスムーズになったりするものだ。
といっても、GMの掌の上でだけ踊るという意味ではない。
今回の、オープニング前のシーンなどは、GMからしたらなくてもいいシーンだが、あったおかげで3人の絆が再確認できてセッションがスムーズになったいい行動だと思うがどうだろう?

by phirosu2 | 2008-01-08 02:16 | NW2 | Comments(0)
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