今日はTSさんのカオスフレアでした。 いやあ楽しかった。 久々のPC1……いろんな思惑の中、彼がGMなら自分が本気でやったロールに応えてくれると期待して、今日なら時間も大丈夫だろうし、戦闘は他のキャラが真面目に強いキャラだったから頼れると考えて、久々に、本当に久々にロール全開で自分のやりたいキャラをやらせてもらいました。 本当楽しかった。 最近「卓の楽しみ」を優先して「自分の楽しみ」を二の次においてたんです(正確には卓の成功を自分の楽しみと置換していた)が……やっぱりTRPGは最高だわ。 さて、ではまずはキャラクター紹介から。 PC1は聖戦士デーモンロードのユキヒト。 かつて幻獣に村を壊滅させられ、幼馴染みのヒナギク姉さんと二人で暮らしてきた彼。 ヒナギクが「わたしたちみたいな子をこれ以上作らないため」と言ってFGGという組織に所属し、活躍するのを後ろから見て支えていた線の細い少年でした。 しかし転機は突然訪れます。 FGGの隊長が突如裏切り、隊はヒナギクともう一人を残して全滅。 ヒナギクは失踪した隊長シェイドを追って消えたのでした。 かつて両親と故郷を一度に無くしたユキヒトはたまらずこれを追いかけ、旅の最中にデーモンロードの力を得てカオスフレアとして目覚め、ヒナギクを探す旅を続けていました。 魔女メディアをパートナーとし、剣を使いますが魔術師を名乗る若人です。 PC2は元FGG隊員でヒナギクと同じくシェイドを追う星詠み協力者/サクセシュアのシャーリーン。 この世界に来てから怪しげな喋る杖のクラウタシアと旅を続けていた彼女はFGG壊滅後のシェイドの行動に疑問を覚え、彼を追います。 蘇生系、ダイス操作系を極めた一つの星詠みの完成形とも言える彼女は戦況を冷静に俯瞰する戦略家です。 PC3は光翼リターナー/アムルタートのグーフ。かつてシェイドに殺され、死後の世界から舞い戻った彼はあらゆる手段を持って復讐をはたそうとします。 生死去来(生き返る代わりにLPが減少する)のコスト用にLP23を備えたこれまた光翼の一つの完成形とも言える特技構成。 さらにクリティカル支援も持ち、かなりのお役立ちキャラでした。 PC4は執行者キマイラ/吸血鬼のスクー。 洞窟の奥で永く寝ていたところをシェイドのダスクフレアの臭いに起こされ、飯を求めて彷徨い出てきたこの地方の伝説守護神です。 普段はただの犬耳犬尻尾少年ですが、ひとたび怒らせると影を触手のように操る狼に変身し、背中に仲間を乗せて戦います。 バッドステータスをシーンに与える攻撃は属性なしといういやらしさでダスクフレアを追い詰めました。 ストーリーは壊滅したFGGの元隊長シェイドがキョウという街の基地を狙っている情報からスタートしました。 それぞれが様々なものを求めてキョウに集まっていきます。 姉同然のヒナギクを追うユキヒトは酒場で以前姉から聞いた同僚のシャーリーンと合流します。 そこでFGG壊滅の時に起きたことを知り、シェイドという男に興味を持ちます。 ほぼ同時期、スクーは黄泉返ったグーフの魂にダスクフレアの残り香を感じてグーフと遭遇します。 それぞれシェイドを調べるシャーリーンとグーフ。 たまたま同じ場所に邂逅し、シャーリーンの杖クラウタシアがコラプサー同士ってことでスクーと語らい、そしてユキヒトが得意の料理を全員に振舞うことで一行は合流します(笑)。 調査の結果、基地にはバベルウェポンと言われるBC兵器が開発されていたのでした。 それは神経毒の一種で、微量なら人は失神するだけなのですが、致死量を超えれば一瞬で大量虐殺兵器へと変貌する脅威の研究でした。 急いで基地に向かう一行ですが、一瞬早くシェイドに兵器を奪われてしまいます。 そして、クライマックスへ・・・。 PCたちよりも先行していたヒナギクの必死の説得に、シェイドは首を横に振ります。 「FGGは確かに多くの人を救えた。 だが救えない人はいた。 あんなにやってもまだ救えない人がいるなんて、これは世界のほうが間違っているのだ。 わたしは、この世界を正しく作り変える。 この兵器とわたしの得た新たな力を使えばみなが眠っている間に新世界創世は終わる。 誰も苦しまずに新たな世界を迎えられるのだ。」 そう言いながら、シェイドはBC兵器のスイッチをいれます。 毒ガスがあたりに舞い、ヒナギクを襲おうとしたそのとき! 「ヒナギク姉ちゃん!下がって!」 剣を構えたユキヒトが二人の間に割って入り、黄金のコロナでもって毒ガスの拡散を防ぎとめます。 「僕にはシェイドさんが言ってることは難しくてわからないよ。 でも、今ここであなたのやることを見過ごしたらあの街の人が、ヒナギク姉ちゃんが、危ない目にあう! そんなことは、絶対に正しいなんて思えない!」 黄金のコロナを燃やし、ユキヒトが叫ぶとそれに追随するように仲間たちもかけつけます。 「隊長、わたしたちの任務を忘れたのですか? 全てを守ること。 それがわたしたちの任務だったはずです」 シャーリーンがクラウタシアをかまえ、魔法を唱え・・・。 「小僧、さっきの飯うまかったぜ。 この姉ちゃんのことは任せな。 お前は思いっきりやってこい」 スクーがその真の姿を現し、ヒナギクやユキヒトを乗せて守ります。 そして 「ごちゃごちゃうるせえ。 お前のことはゆるさねえ。 覚悟しろ!」 グーフがその青き翼を広げると、戦場を蒼い風が吹き荒れ、カオスフレアたちの背中を押します。 BC兵器を積んだ歩行戦車とグーフの元戦友のアンデッドを呼び出し、戦いが始まります。 途中、これでHPを削り取れる!って差分値攻撃あたった瞬間落ちる絶望(ダスクフレア専用。達成値を+50)使われて文字通り絶望してみたり、そこで必死にロールを繰り返し一度倒れた状態からみんなの支援を受けて立ち上がって、いざ必殺技打とうとしてるのに肝心のスペードのスートが出ないとか、本当に一時は死を覚悟しましたが・・・。 全身ぼろぼろで倒れたユキヒトに、みんなの、ヒナギクの声が届く。 「立ってユキヒト!倒れないで!」 ユキヒトは最後の力を振り絞り、コロナを燃やす。 その黄金の輝きにはシャーリーンの白銀のコロナ、グーフの蒼きコロナ、スクーの紅きコロナが溶け合い、小さな、それでも暖かな光を放つ。 「まだだ。僕の力はヒナギク姉ちゃんを、みんなを守る力。まだ終われない!」 「まだ立ち上がるというのか、倒れていれば楽に新世界へと行けるというのに!」 崩れ落ちそうな体を剣で支え、ユキヒトはシェイドに問いかける。 「あなたは、本当に、今の世界でできることはやりきったんですか?」 「貴様に何がわかる!わたしのあの努力を、あれだけのことしても!お前にわたしの何がわかるというのだ!」 「お前こそ、お前なんかに、僕のこの世界のことがわかってたまるかぁあああ!!」 ユキヒトの力は守る力。 大切なものを守るときにその本当の力が発揮される! (ゲーム的には出自の守護の効果でシナリオ中一回だけ達成値+1できる・・・だけ) 叫びはフレアの奔流となり、その体を駆け巡り、握った剣へと宿り、それは光の柱となってシェイドごと戦車を貫く! 「ぐあああ!!いつか!いつかお前たちもわたしと同じ思いを抱き、悩むことになる!そのときに後悔しても遅いのだぞぉおお!」 そしてエンディング。 一応BC兵器の影響を受けたヒナギクさんは検査入院。 ダスク相手にして3回ほど死んだユキヒトはカオスフレアの超回復力で回復し、お見舞いに行きます。 「ねえユキヒト。隊長は・・・どこで間違っちゃったのかな?」 「うーん・・・僕にはお姉ちゃんっていう守りたい人が身近にいた。 でも隊長さんは世界全部を守ろうとしちゃった、ってことじゃないかな?」 「でも、それはわたしたちの理想よ。 いつかは達成したい理想」 「・・・隊長さんにはお姉ちゃんやシャーリーンさんっていう頼れる人がいたのに、自分一人で頑張ったから無理が出たんじゃないかな・・・僕は一人じゃ何もできない。 スクーやグーフさんにシャーリーンさん、ヒナギクお姉ちゃんがいたから戦えたんだよ」 ずっと戦士の顔だったユキヒトはここで少年の顔に戻る。 「だから、僕はお姉ちゃんとずっと一緒にいるよ」 ・・・・・・感動のシーンのはずがこうやって活字にするとただのシスコン野郎か?!(爆) って実はこの二人は血のつながってない、幼馴染なだけで恋愛感情とかはない設定なんですよ! 家族同然なんですよ! ってそれは実は逆においしい設定か? う~ん、まだ若いけど、これから先が楽しそうな二人だ(何)。 以上のような感じの話でした。 あれだね、今日のコンセプトは先日R&Rで書かれた「公式推奨フレアの配り方」だったらしい。 オープニングに投げまくって緊張をほぐし、ミドルはそこそこ。 クライマックスの戦闘中は最初は絞って戦闘に集中させ、フレアが足りなくなってきてPLがロールしだしたら上げるぐらいがちょうどいい。 あと、各PLに公平な枚数を心がける。 確かに。 オープニングでフレアが飛びまくったせいか、緊張がほぐれたのか、それともたまたま慣れてきただけなのか、今日のみんなはノリノリでロールしまくってました。 PLさんの一人も 「今までは経験値のためにフレア投げてましたけど、面白かったら投げるって投げ方がわかったような気がします」ともらしていたので・・・。 悔しいがさすがは公式推奨の投げ方ってことか。 色々と物申したいことはあるが・・・実際問題今日のセッションはすごい楽しかったのでケチつけ辛い・・・。 いくつかやっぱ気になるのは。 とにかく投げまくるために基準が甘い&めちゃくちゃ、統一性がなく感じて・・・自分は気になる。 各PLにほぼ同じ枚数投げるため、ロールしまくる人とそうでない人とでは投げる基準がはっきりとずれる。 例えば戦闘などでは、自分なんかはピンチじゃない最初からフレアもらうつもりでロールしても今日はもらえなかった。 だけど、ピンチになると適当なロールでももらえる。 そこに不公平を感じるかどうか・・・難しい基準だよね。 直接関係あるわけじゃないけど「機会の公平」と「資源の公平」っていう言葉が浮かんだ。 次あたりに自分がGMのときに実践してみて、調子を確かめてみたいなー。 この面子でのカオスフレアもかなり回数を重ねて個人個人の特性も把握できてきたしな。 慣れてやりやすくなったのも今日の成功の一因じゃないかな? まー、こういうと何だが、やっぱわがままが通じるGMってのは楽しいやね。 あと前日までに結構密にキャラをつめる時間があったのもよかった。 自分のやりたいキャラを煮詰めて、NPCとの関係も深く創作できて、GMとのコンセンサスもしっかりとれて。 しかもGMが遅刻してきた時間で他のPLにその辺の説明も軽く出来たので、GMと自分だけの世界ってことでもなかったし。 なんかこう、いい条件がひたすらそろったセッションだったなぁ。 これからもこういうセッションを遊びたいものだ。
by phirosu2
| 2007-03-10 03:16
| カオスフレア
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