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反撃、魔断の血脈
【TRPG感想】
先日は自分がGMのブラッドムーン(注1)でした。

オンラインキャンペーンとして全4回のうちの第3回です。
いよいよ設定も明らかになってきて物語も佳境です。

はたして明智家の4兄弟はどうなってしまうのか。




◆キャラクター紹介
■名前(PL名):明智浩輔(アケチ・コウスケ)(ソウ)
性別/年齢/種族:男/28歳/人間
クラス:長銃/斧
ゲーム的特徴:
フィロス自作のWEBキャラシーはこちら。
http://phirosu.doujin.so/bmpc/charasi.php?num=3&name=kosuke

人形だった武器を斧に持ち替え、妹たちを守るために妨害判定を強化。

そして相変わらずの焼夷弾(注2)……orz
今回はGMもPLも驚くほど戦術がはまり、危なく一撃で吸血鬼が殺されるところでした。
いやー、変調恐ろしい。

ロール的特徴:
明智家4兄弟の長男。
有能なサラリーマン……のはずだが、どう考えても戦場帰りにしか思えない玄人っぽい振る舞い。
てか、一般人が銃とか斧とか焼夷弾を持つのはおかしい(笑)。

みんな公平にダイスを振ってるはずなのに、なぜか兄貴は失敗することがなく、兄貴無双と言われてました。
次回も兄貴無双は続くのか?

その他:
第1回、第2回に続く兄貴無双で気分が良さそうなソウさんです。
最終回で落ちないことを願うばかりですねー。

■名前(PL名):明智紀梨乃(アケチ・キリノ)(TS)
性別/年齢/種族:女/22歳/人間
クラス:刀剣/格闘技
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://phirosu.doujin.so/bmpc/charasi.php?num=3&name=kirino

格闘技を取得してキャラクターを再構築。
命中力をアップしたり、味方のカバーに特化しました。

といっても今回の戦闘では兄貴無双でボスが瞬殺だったので、あまり輝かず(苦笑)。
次回に期待ですかね。

ロール的特徴:
ロールプレイ的には一番みんなのことを思っているお姉ちゃんです。
ゲーム的に関係を持たれないのも今回解消されたしね。

自称「や・さ・し・い婦警さん」ネタは次回も期待の天丼ネタですな。

その他:
いつも通りのTSさんです。
感想戦での一言とか、やっぱりTSさんはすごいなーと思います。
これからもよろしくお願いいたします。

■名前(PL名):明智真也(アケチ・シンヤ)(裏真了)
性別/年齢/種族:男/17歳/人間
クラス:ナイフ/猫
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://phirosu.doujin.so/bmpc/charasi.php?num=3&name=shinya

戦闘メインの真也君なわけですが、今回は前述したように兄貴無双。
メインフェイズで妹をかばったりしてました。

ロール的特徴:
ヤンな妹の相手をしつつ、自分の出自に驚愕してみたり。
はたして次回、どんなアクションを見せてくれるのかが楽しみです。

その他:
TRPG初体験にして初キャンペーン中の了さんです。
前回やりたいことをやったから迷走中と言ってましたがそのせいでロールが控え目だったかな?
次回は少し時間を長めにとるので、ぜひともどんどん発言してほしいです。

■名前(PL名):明智鈴音(アケチ・スズネ)(kou)
性別/年齢/種族:女/12歳/人間
クラス:槍/犬
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://phirosu.doujin.so/bmpc/charasi.php?num=3&name=suzune

再構築して攻撃力をさらに強化。
そして今回は吸血鬼にとどめを刺すという活躍。

このゲームはどのキャラも攻撃できるように設計されてるので、基本的に活躍は公平ですよねー。

ロール的特徴:
ヤンでる妹です。
デレは売り切れ(注3)だそうです(笑)。
でも今回は大男に襲われて逃げてみたり、ちょっとかわいらしいアクションも……。
と思ったらその直後に【騙す】で大男の背後から犬をけしかけてましたが(笑)。

その他:
表情や手振りなどを最も多用するkouさんも、フィロス同様オンラインでは伝えたいことの半分も伝えられていないという印象。
一緒に修練していきましょう(笑)。

◆粗筋
■前回の粗筋
平和な郊外都市極楽市。
そこに仲良く6人で暮らす明智一家。
しかし、その幸福は吸血鬼の登場により壊された。

母の美奈は吸血鬼の女王として覚醒し、家を離れ極楽市に君臨。
父の大輔はそんな美奈を取り戻すために奮闘。
4人の兄弟は、襲いかかってくる吸血鬼と戦うためにハンターとなった。

浩輔の勤める会社ヘンブンソリューション。
その社長も吸血鬼だった。

社長吸血鬼の誘惑を振り切り、火の海に沈める浩輔。
そしてついに開花する真也のハンターの血脈。
驚異の40ダメージを叩きだし、吸血鬼を葬るのでした。

一行は裏切りものの田中院長(注4)から
「残りのビッグ4(市長、学園長)も全員美奈の手先」
「美奈は市役所にいる」
という情報を得て、驚愕するのだった。

■導入フェイズ
まずはマスターシーンで吸血鬼側のお話。

今回の吸血鬼は学園長です。
極楽学園で育成している吸血鬼候補のフォロワーたちを総動員してPCたちから美奈を守ろうというのです。

PCたちはそれぞれ学園長に圧倒されたり言い負かされたりして復讐を誓ったりします。

大輔と、仲間になった田中が陽動を引き受け、その間にPCたちが本丸の市役所を攻略するという作戦でいくことになりました。

■メインフェイズ
今回はキャンペーンラスト前ということで、ネタばらしのために少し特殊仕様です。

普通は吸血鬼の支配力の強度を削ると吸血鬼が弱っていく演出です。
ただ、今回は支配力の中に「日常:女王の秘密」という項目を追加。
この支配力の強度を削ると、女王の秘密がわかるという、FEARでいうところの情報判定みたいな扱いにしてみました。

その結果、なぜか下っ端モブフォロワーが重要情報を持っていることになったりして……。

PL「なんで雑魚がこんな大事な情報知ってるんだ?」
GM「さぁ? イメージ的には伯爵が喋るかなーと思ってたからなー」
PL「まさか、あえて美奈が情報を流させているのでは」
GM「なるほど。じゃあそういうことで」

みたいな感じでGMの適当さ全開で公開された情報はこちら。
(情報整理のために、前回までで明らかになった情報も含んでいます)

・数十年前、大輔は眠っていた吸血鬼の美奈を発掘。
・吸血鬼の力がない、と思われた美奈と恋仲になり、家族になる。
・ただその頃、すでに美奈は暗躍して、極楽市を作り始めていた。
・表だって動けない美奈の代わりに、学園長が中心となって極楽市を作り出した。
・美奈にとってこの街は永久の住処とするつもりの街である。
・大輔はハンター勢力の少ない極楽市なら美奈と一緒に静かに暮らせると思って引っ越してきた。
・だが実際は美奈が造り出した街に誘導された可能性が高い。

そして、美奈を打倒すべく真也の血脈についても明らかに。

・美奈は数百年前にも人との間に子を成したことがある。
・その家の名は町田(注5)。真也の実家、ハンターの家系である。
・町田の家は、大輔と同じような目的で女王を打倒する方法を探していて、ついに発見した。
・発見したというよりも、女王の記憶と力だけを破壊する方法を造り出したと言った方が正しい。
・それは「真也の血によって女王を殺すこと」である。

そんな情報オープンしつつ、PCたちは学園長を弱らせていきます。
今回はあらかじめ「幸福の破壊」よりも「余裕を削る襲撃メイン」と伝えたり。
学園長は市役所で専守防衛する代わりに学園四天王というフォロワーがいたり。
そのあたりが功を奏したかはわかりませんが、
PCたちはさくさくとフォロワー退治にいそしんで行きます。

今まで変調で泣かされたGMの経験から、回復役2人を用意したのですが、この2人はあっけなく前哨戦で倒されてしまいましたorz。
残りのフォロワー2人は結構粘って決戦フェイズまで残りました。

ただ、このメインフェイズで勝負の趨勢は決まっていたのです。

学園長に武器アイテムを渡すためだけにいるフォロワーの吉田というのがいたのですが。
この吉田がメインフェイズでファンブル(注6)。
そのせいで学園長の余裕が0に。
このチャンスを逃さない、とばかりに紀梨乃が学園長の弱点を見抜きます。

回復役のフォロワーはいなくなり、余裕は0。
浩輔は前回同様に焼夷弾を調達。
GM的に嫌な予感が漂いながらメインフェイズは終わります。

■決戦フェイズ
市役所のエレベーターホールでの決戦です。
腰に何本もの刀を差し、眼帯をつけた凄腕剣士のオーラを放つ学園長。
ちなみに、この状態で彼の攻撃は20+2D6という凄まじい固定値(注7)でした。
PL一同が気合いを入れて先制判定に挑んだ結果、なんと全員先攻。
この時点でGM半泣きです。

そして満場一致で浩輔が一番槍。

浩輔「焼夷弾使います(ころころ)重傷+炎上+恐慌+流血です」
GM「お、おおう」
浩輔「続けて、《狙い撃ち》まぜつつ攻撃(ころころ)命中。ダメージも入りました」
GM「ぶ、部位は?」
浩輔「弱点は逆腕だよね?」
学園長「なぜ、わしの弱点を?!」
浩輔「妹のおかげさ」
紀梨乃「ええ、学園長は逆腕に古傷があるわ。仕草にちょっとした違和感があったのよ」
浩輔「じゃあ、逆腕と利き足で」
GM「うおおお、この時点で部位ダメ5個だと?! 弱点つかれたから再起判定1Dだけど、激情を使って生き残る!!」
浩輔「……しぶとい」

この時点でもうおしまいでした。
浩輔の攻撃の直後に突っ込んできた鈴音。
手に持ったモップと包丁をくくり付けただけの簡易槍が、学園長の心臓を貫きます。

鈴音「吸血鬼がいないなんて嘘をつく人には、罰があたるのよ!」
学園長「まさか、最も警戒していなかった、少女に、殺される、とは」

1Dで7以上を出さねばならぬという不可能な再起判定。
驚異の固定値を誇る学園長の刀は一度もふるわれることはありませんでした……。

あ、ついでに言っておくと吉田はきちんと盾になって死にました。
焼け石に水で、ほとんど意味なかったけどな(遠い目)。

■結果フェイズ
エレベーターを警戒し、階段で最上階の美奈がいるという部屋まで急ぐ一行。
しかし、なんとそこはもぬけの空。
そのとき、田中から連絡が。

田中「大輔がやられた!」
田中「まさか、女王がこっちに来るなんて、う、うわー」

連絡は途切れ、嫌な空気に包まれる一行。

真也「とにかく、早く戻ろう!」

真也の一声で駆けだすのでした。

◆反省と考察
ロール:3点
ゲーム:4点
ストーリー:3点
ボーナス:4点

全体的に平均的。
ロールは普通。
ゲームは悔しい悔しいファンブルがあったけどPLは楽しめたみたいなんで4点で。
ストーリーも普通かなあ。
ボーナスは、ちょっと面白い気付きが得られたので+1で。

○良かった点
・「ロールもの足りなくなかった?」「オンラインですから」

○悪かった点
・目立って悪い点がない。

では個別解説

・「ロールもの足りなくなかった?」「オンラインですから」
このやり取りは感想戦での会話。
前回時間オーバー気味だったので、今日は「気持ち巻きでいきます」と最初に宣言していた。
実際、ロールプレイするシーンは少なめにして、単純なシーンでは判定だけしてロールプレイせずに流していた。
まあ、決戦フェイズが一瞬で決着したこともあり、時間は余裕を持って終わることができた。

その余裕を持った感想戦で聞いてみたのがこの質問だ。
フィロス的にはロールプレイをあんまりする余裕なく進めてしまったので、悪かったかなぁと思っての質問だ。
特にTSさんなんかはオフセではがんがんロールするタイプなんで、どうかなーって。

それに対するTSさんの答えは
「別に少ないとは思いませんでした」「オンラインですから」
というもの。
これは目から鱗な意見だった。

そもそもオンセとオフセに求めるものが違う、というのはフィロスも何度も言っている通り。
だが、それはマスタリング的な面だと思っていて、PL側は同じような感覚でできるのかなーなんて思っていた。
でもまあきちんと考えればそんなことあるわけなくて。
PL側にもオンセならではの心構えってのがあるわけで。
例えば時間の制約なんてのはそうなんだろう。
フィロスのマスタリングの場合、時間を重視するので、その結果他のロールプレイや複雑なギミックとかはオミットせざるを得ない。
多分TSさんは最初の宣言の段階でそれを心構えしていたのだろう。
それゆえのこの答えだと思う。

・目立って悪い点がない。
今回、特別大きな問題はなかったのだ。
目立つ遅刻もなかったし、トラブルもちょびっとあったがすぐに解決できた。
ボスがファンブルで涙目だったのは改善できるような事項じゃないし。
シナリオのネタばらしギミックもそこそこ上手く動いた。
ただ、点数を見るとわかるように平均的なのだ。

どこを改善すればオンセでもっと高い点数が出るのか、すぐに思いつかないことが「悪いこと」「改善したいこと」になる。
うーんー、もっとシナリオに時間かければいいのかなぁ?




というわけで、さすがはキャンペーン。
同じ面子でやり続けることで段々進行はスムーズになってきた感じです。
もし可能ならこのキャンペーンが終わってもまた違うシステムでやってみたいですね。
不透明な課題はあれども、まずは繰り返して経験値を積んで行きたいと思います。




(注1)ブラッドムーン:冒険企画局が出しているサイコロフィクションシリーズの傑作。

個人的にはシノビガミよりもシンプルで遊びやすくて好み。
深みがあるのはシノビガミだけどね。

公式HPはこちら。
http://www.bouken.jp/pd/bm/

(注2)焼夷弾:ゲーム中に判定で手に入るレアアイテム。
吸血鬼に一瞬にして4つの変調を与える。
GMが涙目になる恐ろしいアイテムだ。

(注3)デレは売り切れ:ゲーム中の雑談でのこと。

「うちの妹たちはバイオレンスとヤンしかいないのか」
「デレは売り切れです」
「デレ担当は美奈だったんだよ」
「我が家のデレのバランスを崩した美奈! 許すまじ(笑」

みたいな会話がされてました。

(注4)裏切り者の田中院長:キャンペーンセッティングとしてこの極楽市にはビッグ4と呼ばれる人材がいる。
極楽市の市長。
大病院極楽病院の院長。
街全体に校舎を持つ極楽学園の学園長。
そして街の中心にもなっているIT企業ヘブンソリューションの社長である。

このうち吸血鬼は学園長と社長の2人。
院長と市長はフォロワーなのだ。

前回、社長のフォロワーとして登場した院長の田中は、情報源として設定されており、
元ハンターで裏切ってフォロワーになったという設定だった。

GM的には彼を味方に引き入れることで、治療設備や安全地帯をPCたちが手に入れられるというつもりだった。
実際そうはなったが、裏切り者を信用できないといってPCたちには散々いじられていた(笑)。
じゃけんにされるだけじゃなくて愛されてるっぽいからまあいいか(笑)。

(注5)町田:町田=まちだ=真血断→真祖の血を断つ。
なんて中二病っぽい連想でGMが考えた名前である。
ただ、感想を書きながら「魔断ち(まだち)が変化した」でもいいかもなーなんて思う。
現代伝奇っぽい雰囲気ある名前は考えるのが難しいなぁ。

(注6)吉田がメインフェイズでファンブル:こう書いてはいるが、フォロワーはメインフェイズでは判定をしない。
判定をするのはあくまで吸血鬼の学園長だ。
演出的にフォロワーが登場しているだけなので、ファンブルの効果は学園長が被ることになる。
ただ、あまりにも吉田が情けなかったので感想ではそれを強調するためにこう書いている。

(注7)20+2D6という凄まじい固定値:どれだけすごいかというと、PCたちの耐久力は7だった。
なので最低でも3つの部位ダメージが保証されているのだ。
PCは再起判定が1Dであることを考えると、一撃受けただけで、50%の確率で無力化状態になる。
そういう攻撃だったのだ。
by phirosu2 | 2014-08-31 12:13 | ブラッドムーン | Comments(0)
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