人気ブログランキング | 話題のタグを見る
聖杯の街その2
長すぎて文字数制限にひっかかったので考察と脚注は別の投稿で。
う~ん、この面白いセッションの感想が長くなってしまうのは今後の課題かもなぁ。





◆反省と考察
ロール:5点
ゲーム:5点
ストーリー:5点
ボーナス:4点

今回のセッションは最高だった。
ただ、今回のシナリオは難産だった。
シナリオを書く時間も少なかった。
PCの行動も予測できなかった。
けれど、それがあったからこそいいシナリオが書けたと思う。

今回シナリオ前に「これは、良いシナリオができた」と久々に強く感じた。
そういう時は大体自信過剰なことも多々あるのだけれど、今回はきちんとセッション終了後までその感覚が残っていた。

ロールはついにダリアのロールを引き出すことができて、さらにそこに乗っかるようにアルマも盛り上がった。
粗筋にある通り、ルージはそりゃあもうすごかった。
これがゴールだとは思わないが、「互いを活かすロール」としてはひとつの理想形だと思う。

ゲームも、シンプルで時間がかからず盛り上がる密度のあるギミックができたと思う。
まぁ、着想はシノビガミのパクリなんであまり大きな顔はできないけれど(笑)。
戦闘もいい感じのぎりぎり具合だったので良かったと思う。
まさかあの瓦礫作りのギミックがああいう使われ方をするとは思わなかったけど(笑)。
ゲームとロールが融合したとても素敵な空間だった。

さらにストーリーも。
ロールとゲームが融合して紡がれるストーリーは過去の伏線を活かしつつ未来に影響を及ぼすとても良いものだった。

ロール、ゲーム、ストーリーが満点で、それでも足りないのでボーナスのほうでさらに+1点して4点。
気をつけないとALL5点をつけてしまいそうだけれども、まだ。
まだもう少し上はあるはず。
それでも本当に、今回のセッションは満足度の高い面白いセッションだった。
……う~ん、感想も長い(苦笑)。

○良かった点
・これぞアドリブマスタリングの活かし方。
・TSさんの動きがすごい。

○悪かった点
・PLのゲーム的な嗜好も理解しなければいけない。

では、個別解説。

・これぞアドリブマスタリングの活かし方。
前述したように今回は時間もなく、PLの挙動も予測しづらい状況だった。
でも公開しなければいけない情報は結構ある。
そんなときに思いついたのが、「アドリブマスタリングを活かす方法」だった。

前々回のセッションで、フィロスはアドリブマスタリングを前面に押し出して悔しいセッションをした。
それは「PLの対応に合わせて結末を考えよう」としたから失敗したのだった。

今回は違う。
時間と空間を固定してPLの思考の自由度をなるべく減らした上で、結末をあらかじめ数パターン想定しておき、そこに辿りつけるように途中をアドリブで行う。
空間の固定というのは、舞台をラクレールという街に制限すること。
時間の固定というのは、ミドルフェイズのギミックで調査回数を縛ることや「明日の夜明けには事態が動くこと」を宣言すること。
そして今回、結末は「オクトパーに負けてベンおじさんに助けられて修行に入る」という次回への引きは大体予想通りだった。
一応「ベンおじさんが助けられない状況で負けてヴァンスターにつかまる」とか「オクトパーの裏をかいてレモンを救出してしまう」とかいう事態も確率は少ないだろうけど想像はしていた。
想像しておくことで、アドリブの対応能力は格段に上がるからね~。

そんなわけで、なんとか無事に満足できるセッションを終えることができた。
TSさんの暴走(笑)も、PLのアドバイス(注5)を活かすことでなんとかクリアできたし。

前々回の悔しい思いは綺麗に払拭できたと思う。
やっぱりフィロスはこうやってGMとPLが協力して物語を作っていくのが好きだなぁ。

・TSさんの動きがすごい。
これは粗筋を見ればわかるか(笑)。
ヴァンスター万歳とは思っていたがそこまでとはなー。
予想以上でした。

・PLのゲーム的な嗜好も理解しなければいけない。
今回、悪い点はほとんどない。
ま、とあるPLが珍しく遅刻したとかはあったけどね。

そんな中、セッション後にいただいた感想で「もちろん楽しかったけど。ミドルフェイズのギミックで全て明らかにならないのはちょっと気持ち悪い」という感想をいただいた。
あちゃー、やっぱりかー(苦笑)。
一応反論すると「今回の問題はまだPCのレベルでは全てを明らかにできない大規模な問題の片鱗である」という意味を込めたギミック表現だったのだが、それはいまいち伝わらなかったようだ。
昔からロール主体のフィロスのマスタリングでは、PLのロールの嗜好は重視していたのだけれど、ゲームの嗜好はあんまり重視していなかったからなぁ。
この辺りはフィロスの想定不足な感がいなめない。
これからはギミックに凝る時はそっち側の視点も持たないとだめだな。
これは肝に銘じておこう。


う~ん、面白かったセッションはやはり長い。
でも仕方ない(笑)。
次回は修行でメインストーリーの展開は小休止。
そしていよいよ収集編のクライマックスへと突入ですよ。
うん、今から楽しみでたまらない!!







(注1)アリアンロッド2E:絶賛展開中のFEARのTRPG。
リプレイの数とかサプリメントの数はホントすごい。
どんどん財布が軽くなっていく(苦笑)。

公式HPはこちら。
http://www.fear.co.jp/ari/

(注2)収集編:ディサイドキャンペーンは全30回を予定している。
大体10回ずつ区切って「刻印収集編」「刻印争奪編」「粛清編」をぼんやりと考えている。
つまり、30回だと大枠すぎてわからないんで、10回ずつのキャンペーンだと考えてシナリオを組んでいるのだ。

(注3)古代竜の力を借りるのが嫌:本キャンペーンでは一番最初に古代竜ダアトが登場している。
人の弱みを見ると喜んでつっつくようなダアトの性格にPLたちはたいそう苦労していた。
古代竜の力でスキルを取得するドラグーンになることで、ダアトに頭が上がらなくなるのではないかという危惧があったのだ。
まぁ、多分杞憂に終わるけど。

(注4)クラウ・ソラス:ヴァンスター帝国皇帝の持つ魔剣。
先日発売したアイテムガイドでもってデータがついた。
対象にリアクションを許さないという強力な魔剣である。

(注5)PLのアドバイス:アドリブマスタリングをするときに大いに発生するのは、想定外の事態である。
今回、まさかルージの誘導がそこまで強く反映されるとは思っていなかった。
眼帯の男の情報はもう少しオープンされると思っていた。
実は眼帯の男の深度3に「正体は魔族グラーゲン」という情報があった。
それを踏まえた上でのクライマックスからエンディングにかけてだった。
しかし、それは明かされずどうしようかなぁと思っていたところ、PLから「ベンおじさんが調べてきたことにすれば」と提案もらえた。
「それいただき」ということでそんな感じにマスタリング。
本当、いいPLに恵まれてフィロスは幸せである。
by phirosu2 | 2012-09-16 10:10 | アリアンロッド2E | Comments(0)
<< エルダの研究所その1 聖杯の街その1 >>


このページ内における「ラグナロクオンライン」から転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、運営元であるガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と開発元である株式会社グラヴィティ並びに原作者であるリー・ミョンジン氏に帰属します。
(c)2005 Gravity Corp. & Lee Myoungjin(studio DTDS). All Rights Reserved.
(c)2005 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。