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戦慄の次元回廊
【TRPG感想】
先日は自分がGMのアリアンロッド2E(注1)でした。

超上級ルールブック発売から約一ヶ月。
ついにレベル25でのセッションが叶いました。

聞きしに勝る迫力、威力、力、パワーでした。
……よく同じゲームの延長線上でここまでインフレしたよな(笑)。

久々に参加してくれたPLさんばかりで、そういう意味でも楽しめたセッションでした。



◆キャラクター紹介
■名前(PL名):ミルフィ=ハピネス(TS)
性別/年齢/種族:女/22/フィルボル
クラス:ランペイジ/ダンサー/ドラグーン
ゲーム的特徴:
キャラクターシート(注2)は以下URLを参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=56

範囲殲滅に力を割きつつ、パーティ随一の行動値と回避で先陣をきる係。
それに加えて、中のTSさんがアリアンの経験が最もあるのでパーティの司令塔的な役割でした。

……考えてみたらこのシーフ2枚態勢が今回の要だったように感じる。

ロール的特徴:
昔も使っていたTS曰く「お気に入りのキャラ」。
軽口叩きつつもやるときやるというお茶らけフィルボルのお手本のような感じです。
昔は10代だったのが、時を経て20代になり「ミルフィねえさん」とか呼ばれてました。

その他:
お馴染みのTSさんです。
すでに何度かパワーを使っているセッションをやっていたので、彼を楽しませられるかが一つのボーダーかなーなんて思ってました。
セッション終了後の感想戦にも花が咲いたので、中々悪くなかったと思いましょう。
今回みたいなトラップ使いは恐らく彼になくてフィロスにある能力の一つだしね。

■名前(PL名):ニム=ニモネム(ムク)
性別/年齢/種族:女/15/ヴァーナ(アウリク)
クラス:デッドアイ/ガンスリンガー/ドラグーン
ゲーム的特徴:
キャラクターシートは以下URLを参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=58

今回なぜかウォーリア系1人、アコライト系1人、シーフ系2人という変則パーティに。
しかし、このシーフ2枚がかなり曲者でした。
《戦場の陥穽》×2でイニシアチブに250点のHPロスとか、《天の火》×2で範囲に超火力が降ってくるとか。
もう少しスキル構成散らせばいいのに……とGMは少し悔しかったです。

そして回避型のミルフィと違ってニムは遠距離型。
さらに今回のシナリオでは重要な識別を担っておりました。
いやはや、エネミー識別大事だね。

ロール的特徴:
パーティ最年少のヴァーナ。
同職のミルフィを「ねえさん」と慕う弓シーフ。
……たまに毒が出るのは中の人のせいか(笑)。

その他:
多分2年ぶりぐらいかしら。
地方に行っていたのが少しだけ近くになったので今回は参加表明してくれました。
青海さんと似た属性の独特なロールの持ち主。
今回も渋く可愛く、そして毒をまぜつつ魅せてくれました。

■名前(PL名):ルーナ=コートウェル(グリフ)
性別/年齢/種族:女/17/ドラゴネット
クラス:クルセイダー/ファランクス/ドラグーン
ゲーム的特徴:
キャラクターシートは以下URLを参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=41

クルセイダーは支援特化したり、攻撃特化したり様々な道がありますが、自己支援攻撃型をチョイス。
恐らく継続戦闘能力は最も高いでしょう。
しかし、今回の要は防御能力を一切捨てたドレッドノートをボスの目の前まで連れていく仕事でした(笑)。

最も防御が厚く、カバーリングも持っている彼女が守らなければ、クライマックスの最後の大爆発もなかったわけで。
本人は「どっちつかずになっちゃいました」と言ってましたが、そういう活躍の仕方はアリだと思いますよ。

ロール的特徴:
面倒見のいいお姉ちゃんという感じはいつものグリフさんムーブ。
まぁ、今回はロールメインではなかったので~。

その他:
地方組その2。
今回も遠方から来てくれました。
ありがたやありがたや。
彼がいると色々と話が早くなるので助かります。
願わくば、もう少し関東に近い職場に転勤してくれ(苦笑)。

■名前(PL名):トゥール=コトラ(G)
性別/年齢/種族:男/26/ドゥアン
クラス:ドレッドノート/ファランクス/テイマー
ゲーム的特徴:
キャラクターシートは以下URLを参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=57

いつも攻撃能力を一点特化するGさんの、満を持したドレッドノートです。
キャラメイク相談中にTSさんが「3連続攻撃で合計1200点ぐらい」という無茶ぶりに対して、本当に応えてしまった恐るべき戦士です。
ちなみにTSさんは《死神の手》込みで1200点ぐらいと言ったつもりだったらしいのですが、Gさんは《死神の手》抜きでそれをなしえてしまいました。
その結果は……粗筋に譲りましょう。

その代償として攻撃能力以外のあらゆる能力を放棄。
回避判定も0+1D6という潔さ(笑)。

いやはや、久々にGさんパワーを見せてもらいました。

ロール的特徴:
面倒くさい台詞を吐くメタ伯爵に毎回突っ込みありがとうございました。
基本的にメタ伯爵はメタっぽいことしか言わないので、あんな感じになりました。
なにはともあれ、ロールの腕は鈍ってないようで安心しました。
次はカオス辺りやりたいですねー。

その他:
これまた数年ぶりのセッション参加のGさんです。
少しぐらい感覚鈍ってるかと思ったら、なんだか餌を与えなかった野生動物みたいに鋭くなってる感じがしました。
データへの喰いつき方が恐ろしかったです(笑)。

◆粗筋
■オープニング
PCたちは幽界の街アヴァロンで次元回廊対応の依頼を受けるギルド「サンダーゲート」として名を馳せていた。
そして今回もフェルシアから依頼で次元回廊へと向かう。
フェルシア曰く、今回の次元回廊はメタ伯爵という魔族が開いたものだという。
罠を仕掛けるのが得意なメタ伯爵なので、見慣れた敵でも注意するようにと言いながら、フェルシアは「スカウター」というアイテムをくれました。

今回、セッション時間が非常に限られていたので様々な時間短縮のテクニックを入れています。
このスカウターもその1つ。
フリーアクションで使用することで相手のHPが分かるというアイテム。
もちろん、ある一定以上の値だと爆発して使えなくなってしまいます。
具体的には、ボスのHPはわからない仕様(笑)。
この辺りが即通じるのは同年代=ドラゴンボール世代の良さですね。

■ミドル
というわけで次元回廊突入です。
今回は「レベル25の戦闘テスト」という趣が強かったので、セッション開始前にPLたちに宣言しています。
GM「ミドル戦闘1回、クライマックス戦闘1回だけです」と。
さらに事前連絡で戦闘中にトラップがしかけてあることも連絡済み。
こうして連絡することで、当日現場でPLへの説明が省くことが可能になります。
これも細かい時短テクニックですね。

最初の部屋に出てきたのは、チュートリアル戦闘のお約束。
最弱モンスターとして名高いポメロです。

ニム「気をつけて。絶対に普通のポメロじゃないはずだわ」
ミルフィ「GM、彼らの行動値は?」
GM「15です」
一同「早っ?!」

見た目はポメロでも、中身は別物ということが戦闘開始前からばればれになりつつ、まずはミルフィが手探りで進みます。

ミルフィ「ポメロと同じエンゲージに移動します」
GM「(ニヤリ)危険感知を振ってください。難易度30」
ミルフィ「(ころころ)失敗」
GM「(ニヤニヤ)じゃあ、地雷が爆発します。敏捷で判定してください。難易度30」
ミルフィ「HPロスかな? それぐらいなら大丈夫だわ。(ころころ)失敗」
GM「じゃあ、50点のHPロスと行動済みになります」
一同「行動済み?!」
GM「あ、もちろん再起動装置付きなんで他の人がこのエンゲージに入ればもう一度発動しますから。よろしく」

さらにこのチュートリアルポメロには「ウォーリアにしか倒せない」とか「アコライトにしか倒せない」とか面倒なスキルまで持たせていました。
エンゲージすればほぼ問答無用で行動済みになるのに、近づいて殴らなければいけないとか。
PLたちは悪戦苦闘しつつ、ニムが遠距離から毒によってとどめをさすことでこの最初の部屋を乗り切りました。

あとひとつ戦闘トピック。

トゥール「もうこいつ瀕死だよな。手抜いて攻撃します(ころころ)」
GM「ん、何か勘違いしてない? こいつそんなにくらってないよ」
トゥール「えっ」
GM「まあでもふっちゃったなら仕方ないよね。回避(ころころ)失敗。ダメージください」
トゥール「……(ころころ)」
GM「あー、倒せなかったねぇ(笑)」
ミルフィ「トゥールさん! 力抜き過ぎっすよ!」
GM「見ろ。これが油断というものだ(笑)。じゃあポメロが殴るねー」
トゥール「ノウ! まさか俺としたことが!」

あと、ミドル戦闘直後に派遣販売で野菜を大量購入して回復するのはギルドサポートをチョイスしたTSさんがいい仕事でした。

■クライマックス
はい、というわけでチュートリアルが終わったので本番のクライマックスです。
戦場には豪華に超上級ルールブック最強のソロエネミー軍団。
ボルカニックドラゴン、サンダードラゴン、アイスドラゴン、ヘカトンケイル×3がいます。
それに加えてボスのメタ伯爵です。

この戦闘、最初のセットアップが始まるまでが長かった(笑)。
あーでもないこーでもない、きっとあそこには罠があるはず、いや、裏をかいてそこにはないなどなど、などなど。
PLたちの作戦会議が長引きました。
作戦会議の間も割り込めるのがメタ伯爵の強みなので(笑)。
普段なら暇なGMも、今回は撹乱するために会議に参加して楽しかったです。

ただし、方針が決まってしまうとあとはあっというまでした。
このエネミーたちは恐るべきオリジナルスキルを大量に持っているのですが、そのためHPは少し低めに設定してあります。
それが仇となりました。

メタ伯爵のオリジナルパワーでセットアップ行動したヘカトンケイルがPCたちを何発かなぐったところまではよかったのですが……。
その後、ミルフィとニムの行動で《天の火》入りのシーン全体攻撃が炸裂!
さすがのドラゴン軍団もこの猛攻には耐えきれず、1回も行動せずに倒れてしまいました。
う~ん、シーフの上級クラス、運命クラスってこんなに範囲攻撃に強いのねぇ。

その後、ニムが《アデンダム》を使った贅沢な《エリアサーチ》を使って罠を看破。
メタ伯爵の足元にしかけてあった遮蔽を作り出すトラップとフェイト使用不可にするトラップをシーフ2人組が順調に解除。

その間、メタ伯爵も攻撃を続けますが、ルーナがトゥールをかばったりヒールしたりで膠着状態。
考えてみたら、ここで1回はトゥールを落としておくべきだった。
ついにメタ伯爵への道が開き、ここまで全くいいところがなかった、むしろルーナにとってはお荷物でしかなかったトゥールがメタ伯爵に接近。
満を持して《戦鬼》を発動!
軽く小手調べで放った一撃で1000点ほどもぎ取られ、次のラウンドで放たれた《死神の手》+《戦鬼》ではなんと合計ダメージ1927点。
クリティカルがあまり出ずに防御力が有効だったからなんとか2000点行かなかっただけで、十分でした。
この辺りでメタ伯爵の隠し玉もエネミー識別されてしまい、あとはじり貧でした。
惜しかったなぁ。
1回ぐらい切り札のシーン対象に3連続魔法攻撃撃ちたかったなぁ。

■エンディング
特筆すべきことはなし。

◆反省と考察
ロール:3点
ゲーム:5点
ストーリー:3点
ボーナス:4点

ロールとストーリーは特筆すべきことはなし。
みんな久々でもしっかりロールするんだねぇ。
腕は鈍ってないようで安心した。

ゲームは、2つの点で加点がある。
1つは、バランス読めないと思いながらも苦慮したバランスがうまく行ったこと。
PCたちに「あれは行動させちゃやべえ」と恐怖を与えることができたならよかったよかった。
まあでも、PC側のリソース結構残ってるから「まだいける」んだなと学ぶことができた。
もう1つは、時間管理についてかな。
実は最後予定よりも40分ほどオーバーしていたわけだが、なんとか終わったし。
時短テクニックはおおむね成功していたので、なかなかよかったのではないかな、と。
大きなプラスはないし、いくつか失敗もしているけれど、数え役満的な感じで満点5点。

ボーナスは、久々に声をかけても快く集まってくれた仲間たちに+1点。

○良かった点
・時短テクニックが上手くいった。
・久々に仲間と集まれてよかった。

○悪かった点
・新しいルールブックのテストをするなら、発売前から準備しないといけないんだなー。

では個別解説。

・時短テクニックが上手くいった。
今回、個人的によかったと思うのはこの点。
グリフさんが遠方から来て、遠方に帰らなければならないというのでセッション時間が厳しく制限されていた。
そのため、なるべく中身を薄くすることなく時間を短くしなければいけなくなったのだ。
これはなかなか楽しいチャレンジだった。
今回行った時短作戦はいくつかある。

・キャラメイクやギルドサポートの決定などを事前に済ませておく。
・シナリオ構造を事前にPLと共有しておく。
・敵のHPをボス以外はほぼオープン。
・エネミー識別の結果を口頭と合わせて「PL公開用データ」という形のハンドアウトとして渡す。
・敵のHPは低く設定し、特定の条件をクリアしないと倒せないようにする。

とにかく「PLが悩む要素」をなるべく減らすように情報をほぼオープンに行ったことが功を奏したのだろう。
まぁ、その最たるものがメタ伯爵というボスなのだが(笑)。

名前からわかる通り、こいつは「メタネタ」を持ちネタとしている。
「やめてくださ~い、そんなバッドステータス受けたらマイナーアクションできなくなっちゃうじゃないですかぁ」
「ふふふ、あなたはやる気かもしれませんが、あなたのメインプロセスはまだまだ先でぇ~す」
「《戦場の陥穽》2枚なんて卑怯ですぅっ」
「なんとっ! ダメージロールでそんな6ばっかり出さないでくださいっ」
といった具合だ。……我ながら酷いボスだ(笑)。
あまり多用はできないが、このメタネタというやつはほぼ必ず受ける。
伝家の宝刀のようなものだ。
今回みたいにPLにどんどん情報を与えたい場合、こういうキャラが1人いると「わかってる」発言ができるから楽なのである。
最後は少し時間オーバーしたが、PLたちには満足感を得られたみたいだし、グリフさんも大丈夫だったと思うので、よかったのだろう。

・久々に仲間と集まれてよかった。
ま、これは解説するまでもないね。
セッションじゃなくても、今度飲みとかにも行きたいねぇ。

・新しいルールブックのテストをするなら、発売前から準備しないといけないんだなー。
今回はノリが軽い感じなので、それほど悪い点はない。
あえて上げるとすれば、超上級ルールブックが出てからすでに一ヶ月も経ってしまっていることだろうか。

といっても発売してから声かけしたのでこれでもかなりのスピードである。
もし次にこういう新データが発表されて使いたくなることが予想される場合は、事前に声かけして集まる日程の候補とかを出しておくとしよう。
そうすれば、発売直後にデータを使って遊べるわけだからね。
うん、そうしよう。






(注1)アリアンロッドRPG:FEARが絶賛おしているっぽいTRPGシステム。
頑張れ。
アルシャードセイヴァーに負けるな(笑)。
フィロスはアリアンロッドを応援しますっ。

公式HPはこちら。
http://www.fear.co.jp/ari/

フィロスが作ったWEBキャラクターシートはこちら。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/index.php

(注2)キャラクターシート:今回のセッションでは事前キャラメイクにフィロス作のWEBキャラクターシートを使っている。
自分では結構使いやすいと自画自賛しているのだが……。
どうにか色んな人に使ってもらって意見をもらえないだろうか……。
なんかいい方法ないかな。
by phirosu2 | 2012-07-30 00:44 | アリアンロッド2E | Comments(2)
Commented by ムク at 2012-08-01 23:38 x
先日はGMお疲れ様でした!
久方ぶりのアリアンでしたがおかげさまで思う存分楽しむことができました。
「あれ? アリアンってダメージが1000とか行くゲームだったっけ?」
と当惑する場面もありましたが…。
セッション自体も久しぶりでしたが、トラップの恐怖を肌で感じながらの戦闘は
懐かしさを通り越してやはりスリリングなものですね。
クライマックスでトラップの配置が判明したときには、
あったらイヤだなという場所にきっちり置かれていてもう笑うしかありませんでした。
それではまた機会がありましたらセッションにお誘いいただけるとうれしいです。
Commented by phirosu2 at 2012-08-08 00:30
お疲れ様でしたー。
本当に、レベルが低いときとは全く違うゲームでしたね。
今度オンラインでレベル3ぐらいでセッションしましょうか。

ちなみに、トラップについては、まだまだ序の口ですよ?(笑)
もっと手の込んだトラップなんていくらでもあるんですから。
ぜひまたご参加いただければと思います!
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