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TRPGシナリオ作成のコツ五箇条
【TRPG雑談】
先日、ツイッターで以下のようなツイートをみかけた。

>>以下要旨抜粋
TRPGで面白いシナリオを作るには場数を踏まないとならないなんて迷信だ。
決まったルールさえ守ればどんな人でも面白いシナリオは書ける。
>>以上要旨抜粋

ただ、ご本人はその具体的なルールについてそのツイートの前後では語っていなかった。
非常に残念……。

だから考えてみた。
なるべく個々のシステムによらず一般的で、
あまり細かすぎてもわけわからなくなるので指針程度で、
さらに数も多すぎないぐらいの。

というわけで、
『ネタはあるけど面白いシナリオにする自信がない初心者GM向け、これを守れば最低限面白いシナリオになる五箇条』

その1【はじめに一番注力して書く】
その2【戦闘と物語を語る場面は分ける】
その3【PLに情報は隠さない】
その4【どんでん返しは2度する】
その5【みんなが楽しめるようにする】


では、少しだけ個別解説。

●その1【はじめに一番注力して書く】
シナリオの中盤から後半はPCの動きで変化することがよくある。
それはよくある。
とってもよくある。
でも、どんなに破天荒なプレイングをするプレイヤーでも最初はGMの話を聞く。
だからこそ、最初に一番力を入れる。
シナリオの最初に、
「PCはどこにいるのか」(where)
「PCはいつにいるのか」(when)
「PCは誰なのか」(who)
「PCはこのシナリオで何をするのか」(what)
「PCはなぜそれをするのか」(why)
「PCがどうすればそれは可能なのか」(how)
をきちんと提示してあげれば、大抵のPCはそれに従ってくれるはず。
だからこそ、一番無駄になりにくい最初に一番力を入れるべき。

●その2【戦闘と物語を語る場面は分ける】
上手いGMほど、戦闘をやりながら敵NPCがかっこいい台詞を言ったりする。
上手いGMほど、中盤のギミックと物語を深く絡めてくる。
ぶっちゃけていうが、そんなことは上手いからできるんであって、初心者は最初からそんなことをしようとしないほうがいい。
戦闘も盛り上げて演出も盛り上げようなんてしてたらてんぱってしまう。
それぐらいなら、
「このシーンは戦闘でPCをいたぶるシーン!」とか
「ここはヒロインが主人公を頼って泣き崩れる演出をするシーン」みたいに
すっぱり分けてしまったほうがいい。
そのほうがプレイヤーも「なるほど、このシーンは戦闘か」とか「オッケー。俺主人公、ヒロイン守ればいいのね」みたいな割り切って楽しめる。
ギミックもロールも両方やろうなんて、慣れてきてからやればいいことなんだから。

●その3【PLに情報は隠さない】
よほどシナリオの核心情報以外の情報はPLに全部教えたほうがいい。
PLは大抵十言っても一しか理解できない。
それは頭が悪いとかそういうことではなく、
本人とは違うキャラクターをシミュレーションしながら、
他人の話を聞きながら、
いくつもの数値を計算しながら、
そんな様々なことをやりながらGMの話を聞くのだから、全て理解できると考えるほうがおかしい。
PLに推理をしてもらおうなんて、よほど、よっぽど、かーなーり上手くやらないと不可能だ。
だから、情報は全部教えるぐらいでちょうどいい。

●その4【どんでん返しは2度する】
どんでん返しというか「起承転結の転」というか。
大体一回ぐらいの転はPLも想像していることが多い。
でもそれを2回やると大抵のPLは驚いてくれる。
ヒロインが実は敵だった(1回目)→実は操っている黒幕がいた(2回目)、みたいな物語的な転じゃなくてもいい。
ボスを倒したら第二形態になって復活する(1回目)→第二形態を倒したら、驚きの第三形態になる(2回目)、みたいなのでもいい。
とにかく、2回どんでん返しをしてPLの予想を上回ることが大切。
それだけでPLは「このGMのシナリオはただストレートなだけじゃない」と思ってくれるはず。

●その5【みんなが楽しめるようにする】
まあ、なんていうかお約束的に入れておかないといけない文句(笑)。
GMとしてシナリオを書く以上、自己満足で終わってはいけない。
TRPGシナリオはPLが遊んでくれて初めて意味がある。
「俺のシナリオすげーんだぜ」ではなく「このシナリオでみんなが楽しんでくれるはず」でなければいけない。
実際に遊んでくれる人たちのことを想像することが大切。
物語の導入を語ったとき、どんなふうに受け止めてくれるのか。
戦闘シーンや物語を語るシーンで、どんなリアクションを返してくれるのか。
情報を明かしたとき、どこまで納得してくれるのか。
どんでん返しを明かしたとき、どんなふうに驚いてくれるのか。
そういうことを想像して、みんなが楽しめるように書いたシナリオは、多少現場でマスタリングがたどたどしくても、きっと楽しいセッションになるはず。







まぁ、まだまだ未熟者のフィロスの語ることなので、どこまでホントかわからんですけどね。
by phirosu2 | 2011-04-17 01:53 | TRPG雑感 | Comments(0)
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