【TRPG感想】 その1からの続きになります。 ■クライマックス そして、下からはただの岩塊にしか見えなかった大地は、上に登ってみると風光明媚な田舎の風景でした。 その中央には、番外編で夢に出てきた小屋=パンドラが住んでいた小屋が。 小屋の前に、余裕の表情でパンドラが待ち構えていました。 智が正論による論破を試みますが、やはり通らず。 数千年もこのときのために準備していたパンドラには言葉が届きません。 パンドラ「もう言葉はいらない。戦いましょう。さぁ、変身しなさい。不意打ちなんて野暮な真似はしないわ」 智「ずいぶんと意志は固いようね。でも、わたしにだってやりたいことがあり、守りたいものがいる。そのためには、あなたの目的を達成させるわけにはいかないのよ。……変身」 ヴィヴィ「我々過去から長く生きたものは次の時代に未来を託さなければいけないのですよ。こんなところで、未来を途絶えさせるわけにはいかない。変・身」 ふみ「あなたの娘を失った気持ちは、とても、とてもとても、とてもよくわかるけど、でも、それが全ての犠牲の上に成り立つなら、それをわたしはどうしても許せないから。あなたを、倒します。へんしんっ」 智は眼鏡と腕章を身につけ、 ヴィヴィのメイド服は炎の彩をまとい、 ふみは獣の特徴を得る。 そして、 千夏「マジカルシードは、ホープはそんなことのために使うものじゃない。みんなの幸せのために使われるべきものなの! 変身!(注5)」 戦いが始まります。 ミルキーウェイは何よりも優先してホープのコントロールを取り戻します。 千夏「ホープよ、他のマジカルシードがパンドラの言うことを聞かないようにして!」 すぐにホープを使って無限マジカルシードを封印(注6)。 ミドルの調査でブラックがパンドラをかばうことを知っていた一行は、次にブラックを落そうとします。 実はこのブラックは第二回で出した12レベルのブラックと同じデータ。 すでに13レベルになっているPCにはあっけなくやられてしまいました。 しかし、一度倒れたブラックは、その真の姿を現します。 今までヴォードゥですら見たことのないブラックの本当の姿。 それは、黒き鱗と大きな翼をもち、鋭い牙を持つ伝説上の生物。 ブラック「そう、わたしは竜のけもの」 ブラック「あらゆる生物の長とも言われる竜の力、見せてあげましょう」 ふみ「ブラックさん、あなたが万物の長と言うならば、わたしは、それすら越えてみせる!」 ヴィヴィ「ふふふ、わたしの前にその姿を現したことを後悔させてあげましょう」 ……しかし、このブラック・ドラゴンが情けなかった(苦笑)(注7)。 ブラックのときからダイス目が全然走っていなかったのですが、 ブラック・ドラゴンになってからさらに情けない感じに。 攻撃しても当たらず、相手の攻撃も紙一重でかわせない……。 結局、ノコカリバー(注8)で腕や翼をもっていかれ、最後にはふみの一撃で沈むという展開でした。 無限マジカルシードも早々に解除され、護衛のブラックも数ラウンドであっという間に倒されてしまいました。 パンドラ自身も、2ラウンドチャージした魔法を打とうとしたらBマナ効果の反魔でキャンセルされるというじれったい状況でした。 しかし、パンドラは余裕の態度を崩しません。 パンドラ「次元の魔女の、本当の力を見せてあげるよ」 そう言いながらパンドラが超変身。 服装が変わり、彼女を次元の壁が包み、防御力が異常に上がります。 きびきびと移動を繰り返しながら、空間をえぐるオリジナル魔法でPCたちを攻撃してきます。 攻撃のダメージは低いのですが、同時にバッドステータス攻撃まで繰り返してくるので、PCによっては大ピンチ(注9)。 しかし、PC側も負けてはいません。 千夏「この歌が世界を救うの! 鳴り響け! 世界の果てまで! 超変身! アイドルフォーム!!」 ふみ「わたしもやる! 初めてなんだよ! 超変身! ワイルドフォーム!!」 ふみの超変身特技や千夏の超変身特技でマナカードを消費しながら膨大なダメージを叩きだし、パンドラの次元の壁を削っていきます。 当然ミドルフェイズでかせいだマナカードがだんだんと少なくなっていきます。 そんなとき、突然大地を覆う結界に膨大なマナがぶつかります。 それは、地上にいる魔法使いたちからの贈り物。 桃樹「俺たちがただ地上で待っているだけだと思うなよ!」 ヴォードゥ「地上の人々から集めたマナをそちらに送る」 マーリン「パンドラが邪魔するじゃろうが、マナを送ってくれた人の名前を呼べば、妨害すら破れるはずじゃ」 地上の三大魔法使いの粋な計らいで、宇宙の4人にマナが補給されていきます。 これこそが、キャンペーンの初期からやるつもりだったネタ。 戦闘フィールドの脇にNPCのイメージヴィジュアルと名前が並びます。 名づけて「キャラマナカード」。 裏面にはNPCの名前とイメージ。 裏面には普通なら千夏たちを応援する台詞が。 特別なキャラの場合は、特殊効果が書いてある。 名前を呼んだPCにそのマナカードは渡されて、使用できるようになる。 また、特定のNPCのマナには、特殊効果とイベントがついてくる、というもの。 パンドラ「く、さすがは三大魔法使いにミルキーウェイ。でも、これは耐えられる?」 突然、パンドラが戦闘スタイルを変え、テレポートで距離をとって魔法の詠唱を始めます。 智「一体何を?!」 ヴィヴィ「マーリン様! マナを!」 ヴィヴィがマーリンのマナを受け取ると、マーリンの言葉とともに、ミルキーウェイ出撃後も調査を続けていた結果、最後のパンドラのデータが明らかになります。 マーリン『パンドラの最後の技、それは長大な詠唱と引き換えに、周囲のマナを集めて放つ次元を破壊する魔法じゃ。やつが距離をとったら気を付けるのだぞ。その名は……』 ヴィヴィ「みんな! あれはパンドラの最高の攻撃。《ディメンジョンブレイカー》よ!(注10)」 PCたちが全力で接近する最中、パンドラの詠唱は1段階、2段階、3段階、4段階と進んでいき、ついに最後の5段階目の詠唱が完了します。 パンドラ「さぁ、これで倒れなさい。《ディメンジョン・ブレイカー》!!!」 狙いはもちろん千夏。 千夏を中心に空間が歪み、歪み切った空間が耐えきれなくなって分解、消滅していく。 周囲にいるものにすらダメージを与えるほどの衝撃波が吹き荒れた後……。 その中心部にいたはずの千夏は……、その両足でしっかりと大地に立っていた。 千夏「クリティカルで回避成功! どうだ!」 パンドラ「そ、そんな、今の魔法でも、倒れない、なんて……」 千夏「ホープが、世界がわたしを守ってくれている!」 ふみ「そうだよ!」 ヴィヴィ「こんなこと、もうやめましょう!」 智「あなたの負けよ」 パンドラ「うそ、嘘よ! うわぁあ!」 今まで余裕だったパンドラの表情に恐怖の色が浮かびます。 PCたちに距離を詰められますが、半狂乱になって魔法を乱射するパンドラ。 千夏「天道君のマナを!」 一『僕はそこにいくほどの力はないけど、でも、少しの間だけなら君を守ることだってできる!』 千夏「天道君のマナの効果で、ダメージを0に!」 千夏を襲う魔法に、割り込むように一のマナが広がり、千夏を守る! そして、パンドラの連続攻撃を凌いだミルキーウェイは、 仲間たちから送られたマナで強化された攻撃を繰り出す。 ふみ「トマル兄さん、力を貸して!」 トマル『お前が救ってきた大自然の仲間たちが、今、恩返しをしたいって言ってるぞ!』 ふみ「やった! 特殊効果発動! ダメージに+10D6して攻撃!!!」 ふみの攻撃に、TWBの仲間たちの幻影が重なり、その攻撃がパンドラの最後の次元の壁をはがす! ヴィヴィ「アーサー王、あなたとまた話せるなんて」 アーサー(注11)『負けるでないぞ。何千年経とうと、誰の手に渡ろうと、お前がわたしの、王の剣であった事実は変わらぬ。王の剣は最強の剣でなければいけないのだ』 ヴィヴィ「はいっ! わかっています! キャラマナ特殊効果発動! わたしもダメージ+10D6! さらにデバイスリリースで、決める!」 ヴィヴィが構えると、アーサー王の幻影が重なり、2人の剣がきれいに重なってパンドラの防御壁を切り裂く! そして……。 千夏「……桜、ちゃん」 桜の名前を呼ぶと、地上の光景が千夏の心に入り込んでくる。 そこは武道館。 開場前にも関わらず、人でいっぱいだ。 ステージには、桜がマイクを握って立っている。 桜は観客を鼓舞し、千夏を応援させることで、マナを送っていたのだ。 ヒートアップしていく観客を満足げに見た桜はマイクをOFFにし、千夏に語りかける。 桜『千夏、あんたの人気は本物よ!』 桜『だから、絶対戻ってこないと、許さないんだから!』 ファンと、桜の声を聞いて、千夏の心に力が宿る。 それは千夏を通して、シナリオ1回しか使用できないはずのホープの力をもう一度蘇らせる。 パンドラ「そんな?! ホープに力が? 一体何をしたの!」 防御壁を破られ、ついに膝をつくパンドラ。 ついに敗れた魔法使いパンドラ。 しかし、負けを認めないパンドラは小屋の中に逃げ込んでしまいます。 追いかけて小屋に向かおうとするミルキーウェイに、ブラックが真実を語ります。 ・元々不思議な力を持っていたパンドラは孤独だった。 ・家族ができたことでそれは薄らいだと考えられたが、娘を失ってしまったため、本当に心を閉じてしまった。 ・ブラック・ドラゴンもずっと孤独だったがゆえに共感し、支えて、共に生きていきたいと思った。 ブラック「お願いします。あのような精神状態で儀式を行えば、彼女は命を落とします」 ブラック「その前に、彼女を助けてください」 力強く頷くふみを筆頭に、小屋にかけこむミルキーウェイ。 そこは上下左右を失ってしまいそうな宇宙空間。 中央に魔法陣に囲まれた種を抱きかかえるパンドラがいる。 パンドラ「何しに来たのよ!」 パンドラ「ここはわたしとティナだけの場所! 出て行ってよ!」 と、いうことで、「パンドラを説得する」FS判定スタートです。 3ラウンドでゲージ20という、ちときつめの設定。 もちろんそこにはギミックを仕込んであります。 GMの手元には「キーワードカード」が数枚。 判定の直前に説得ロールをして、キーワードと合致したら、その分ゲージが増えるというものです。 智「あなたが負けたのはわたしたちの力だけじゃないのよ。多くの人が支えてくれたから、わたしたちは勝つことができた。この世界はそういう素晴らしいところなの。そして、あなたにとって素晴らしい思い出をくれた場所よ。それを壊してしまっていいの? あなたが作る世界は、2人だけの世界はそんな素晴らしい世界にはならないわ!」 ふみ「パンドラさんは、ずっとブラックさんと一緒だったんでしょ。一人じゃなかったんでしょ。ヴォードゥ様だっているし。ずっと昔から一緒にいるんでしょ。確かにあなたと子供2人だけの世界は幸せかもしれないけど、もっと他の人がいる世界のほうが、もっと幸せだと思うから、閉じこもっていないで、受けいれて、出てきてくださいっ。もっと周りを見て。目をそらさないでっ」 千夏「パンドラさん、あなたと一緒に過ごした時間はとても楽しかった。1年間しかなかったけど、本当の家族みたいに接してくれたこと、とても嬉しかったよ。あなたのおかげで、こんなに歌も上手くなったの! これからも、あなたと一緒にいたいと思ってる」 ヴィヴィ「やはり、あなたの考えでは、あなたとティナさんは幸せにはなれないと思います。その世界は、結局は2人の閉じられた世界。たった2人の絆しかない。しかし、我々があなたを倒せたのはここにいるミルキーウェイの仲間たちとの絆があったからです。あなたにだってわかるでしょう。ティナさんだけでなく、ヴォードゥやマーリン様とも絆があったはずです。あなたの望む世界は結局は孤独でしかないんです。もう一度わたしたちと一緒に未来を向いて歩きましょう」 『パンドラ』『ヴォードゥ』『ブラック』『あなたは孤独(ひとり)じゃない』と次々キーワードカードがめくられていき、FS判定のゲージも上昇していきます。 それにつれて、パンドラがだんだんと千夏たちの言葉に耳を傾け始めます。 智「先輩もあなたのことを強く想っているわ。あなたのことをそんな風に思ってくれている人もまだいる!」 ヴィヴィ「あなたが千夏さんをホープの宿主に選んだのは、娘さんに千夏さんのようになってほしかったからじゃないですか? わたしたちを選んだのは、わたしたちのようになってほしかったからじゃないんですか?」 パンドラ「そう、千夏には、ティナと似た魔力を感じたから。あなたたちは、理想の仲間になれると思ったから……」 ふみ「パンドラさんだって、もう仲間みたいなものじゃないですか!」 ここでふみのダイス目が空気を読んでゲージ19に(注13)! そして、『ティナ』『わたしたちも仲間』を引いて残るキーワードカードは2枚! PLたちは、最後のキーワードを当てようと必死に考え(注12)、そして…… 千夏「うん、わかった。キーワードが何かはわからないけど、言いたいことを言うよ」 一同「おおっ」 千夏「ミルキーウェイのみんなは……」 一同「(固唾を飲んで見守る)」 千夏「…………」 一同「(固唾を飲んで見守る)」 千夏「……………………」 一同「(固唾を飲んで見守る)」 千夏「…………………………………………ちょ、ごめん! リセット!」 一同「(大爆笑)」 そして、仕切り直した千夏。 千夏「わたしは、ミルキーウェイのみんなにあえて本当によかった」 千夏「智ちゃん、ふみちゃん、ヴィヴィさん、そして虎美、みんなに会えたからわたしはここにいられる」 千夏「みんながいたから、わたしはここに来られた」 千夏「あなたには感謝してる! だから、一緒に帰ろう!」 最後に残ったキーワードカード『虎美』と『待っている人がいる』を当てた千夏が、FS判定を成功に導きます。 パンドラ「わたしみたいなのが、あなたたちと一緒に帰っても……いいの?」 千夏「いいに決まってるじゃない!」 ヴィヴィ「わたしたちがミルキーウェイです」 ふみ「受け入れてって、言ったじゃない」 智「というか、創立メンバーじゃない」 パンドラ「これが、……ミルキーウェイの絆なのね……ありがとう」 パンドラが一歩仲間たちに近づいた瞬間、パンドラの背後で、起動しかかっていた世界の種がついに暴走を始めます。 パンドラが止めようと魔力を送りますが、もちろん、止まりません。 パンドラ「そんな! わたしだけで止められない?!」 そんなパンドラの隣に並ぶ仲間たち! ヴィヴィ「『わたしだけ』なんて言ってはいけませんよ」 ふみ「そうそう。ここにはミルキーウェイのみんながいるんだから」 智「すぐに終わらせるわよっ」 千夏「帰るべき場所があるんだから!」 智が全員の達成値を上げる特技で支援! ふみがその強靭な爪で自動防衛機構を突き破る! ヴィヴィが邪魔をする結界を切り開く! むき出しになった種の目の前に仲間が並びます。 キャンペーン最後の判定は……。 GM「ここから全員がメインプロセスを得て、攻撃をしてください」 GM「全員のダメージロールの合計が、残りゲージに比例したある値を超えれば、このFS判定は成功です」 智の火の玉が種の表面を焦がし、 ふみの爪が殻を破り、 ヴィヴィのノコカリバーが種に傷をつける! そして 千夏「ヴィヴィさん!」 ヴィヴィ「《剣身解放》! 千夏さん、わたしを使ってください!」 千夏「解放されたヴィヴィさん=エクスカリバーを装備!」 千夏「これが、わたしの、わたしたちの全力!(ころころ)64点!」 GM「合計ダメージ131点……必要なダメージは」 一同「……」 GM「えー、実はたった40点でした」 千夏「えぇ?! わたし1人で行けた?(笑)」 千夏のエクスカリバーで真っ二つにされ、 溜まっていたマナが世界中に還元されていきます。 それはさながら暖かな雪のように。 そんな光景の中、満面の笑みで千夏はパンドラに手を差し出します。 千夏「さぁ! 帰ろう!」 ■エンディング 南極に帰ってきた一行を出迎えるヴォードゥたちとマーリンでひと悶着あったりしつつ、パンドラは(名目上は)結社のチームであるミルキーウェイの監視付きで保護観察ということに。 千夏は急いでライブ会場へ。 ライブ会場では、桜がMCとして場を温めていました。 舞台袖、仕事の終わった桜は準備の終わった千夏にマイクを渡します。 桜「あとは任せたわよ」 千夏「ありがとう桜ちゃん! あなたのおかげでわたしは頑張れた! これからも一緒に頑張ろう!」 桜「ふんっ……あんたのこと、応援してるんだからねっ!」 そして、千夏は光輝く舞台へ。 千夏「みんなの力のおかげでわたしは頑張れた! みんなありがとう、それじゃあ……」 千夏「わたしの歌を、聴いて!!」 そして、最後のシーン。 ホープの最後の効果で全てのマジカルシードを封印するシーン。 千夏「マジカルシード、世界の種は、本来あるべき場所に戻って、次の世界になってください」 その願いをかなえて、ヴォードゥや仙人の持つマジカルシードが全て世界の外側に戻っていきます。 千夏「それじゃあ、みんなでパフェでも食べにいこっか」 ヴィヴィ「えぇ」 ふみ「うん!」 智「そうね」 パンドラ「はいっ」 千夏「じゃあ、フェアリーレイクにれっつごー!」 ◆反省と考察 ロール:5点 ゲーム:1点 ストーリー:4点 ボーナス:5点 実は9時間にも及んだ長大なセッション。 セッション終了直後、疲れきっているPLさんたちに一言ずつ感想をいただきました。 千夏→きゆさん 楽しかったよ。 今回はクリティカルも出せたし、特技も全部使えたし。 満足した! ヴィヴィ→グリフさん いっぱい勉強になりました。 ギミックとか、戦闘も豊富だったので。 とても楽しかったです。 ふみ→ヒデユキさん こんなに連続でキャンペーンをするのは初めてで楽しかったです。 前は4回? のキャンペーンだったけど、今回は1年間で9回も同じキャラ使って。 経験浅いからグリフさんみたいに色々言えなかったんだけど、 後半は言いたいことも言えるようになってきて。 すごい、いい経験できてよかったです。 智→TSさん お疲れさまでした。 いやー、ほんとすごかったね。 ギミックもそうだし、(フィロスは)トーク部分でやるほうだから、そう思ってたら戦闘とかもすごかった。 本当に皆さん、ご参加いただきありがとうございました。 ……と、いうわけで。 終わりました。 全9回に及ぶキャンペーン。 毎回同じPCに参加いただくキャンペーンとしてはこんな長さのは初めてでした。 ちなみに、点数評価がからいゲームは「時間がかかりすぎたから」。 ぶっちゃけやる前からわかっていたのですが、9時間はかかりすぎだろう(苦笑)。 普通に2本セッションできる時間だよ。 これでも実は1つFS判定を削ってたりします。 ギミック1つでも1シナリオのアイデアになりそうなレベルのものを10も仕込んだら、そりゃあ長引くよって感じですね。 少し反省します。 ストーリーも、まぁ、キャンペーンの最終回なのでGMの予定通りにしか進まない仕込みはしてあったので、奇跡のような展開の第七回ほどの感動はなかったので4点。 それでも、みんながパンドラを説得しようとするシーンはじ~んときてました。 無事、というには時間がかかりすぎましたが、なんとか終わって今はただただほっとしています。 さて、それではキャンペーン全体の感想に続きます。 (注5)千夏の名乗り:実はNGシーンがあったりなかったり。 千夏「マジカルシードは、ホープはそんなことのために使うものじゃない」 千夏「わたしの歌のため、ライブのために使うものなの!」 一同「(爆笑)」 GM「ちょ、本当にそれでいいのか!?」 千夏「え、あ、う、や、やり直し!」 (注6)マジカルシードを封印:実はこのとき最初は「マジカルシードを消す」という願いだった。 しかしそうすると、PC側のリソースでもあるマジカルシードも使えなくなることを指摘したので、本文のような願いになっている。 このとき、マジカルシードをどうするべきかという議論が起こり、その結果がラストシーンにつながるわけなのだ。 (注7)情けないブラック・ドラゴン:ダイス目がさっぱりだったブラック・ドラゴン。 PL曰く「ブラックさんは優しい人だから、ミルキーウェイに本気で攻撃できなかったんだよ」とか。 う~ん、そうなのかなぁ。 「ダイスがロールする」と豪語する誰かさんに言われると、納得せざるを得ない、か。 (注8)ノコカリバー:〈でれ〉の効果で取得した「愛用の鋸」のおかげで ヴィヴィの装備は鋸になっていたりする。 だから「ノコカリバー」。 かっこいいんだか悪いんだか(笑)。 ちなみに、この武器で攻撃すると相手の達成値が下がるという効果があるため、腕や翼をもがれた演出になっている。 まぁ、鋸なら鱗とかばりばり抉りそうだもんなぁ。 (注9)PCによっては大ピンチ:千夏が特技やアイテム以外では解除できないマヒにかかって一瞬大ピンチになりかかった。 しかし、第一回から一度も使わなかった万能薬なんてものを千夏が持っていたおかげでことなきをえていたりする。 (注10)ディメンジョンブレイカー:画像のイメージの持つ力は、当然GMにも影響する。 分かる人には分るだろうが、ディメンジョンブレイカーの元ネタはスターライトブレイカーである。 キャンペーンのラスボスであるパンドラに何か他の魔法使いとは違う特別な魔法を使わせたいとは思っていた。 もちろん、無限マジカルシードはゲーム的にすぐ破られる予定だったので使えない。 そんなとき、劇場版のなのはさんを見て「これだ!」と閃いた。 空間の魔法力を集めて放つ集束魔法スターライトブレイカー。 都合良くMGRには「使用したマナカードを捨てる」というルールもある。 だったら、捨てられたマナカードこそが「空間の魔法力」になるのではないか。 そう考えたとき、パンドラの最終戦闘スタイルは決まったのだった。 そんなディメンジョンブレイカーの効果は3つ。 ・捨てられているマナカードの枚数と同じ数のダイスをダメージロールに加算する。 ・攻撃の成否に関わらず「衝撃波」が発生してシーン中の登場キャラクター全員にダメージを負わせる。 ・命中した場合、空間に穴を開けて、そのエンゲージに留まっているとダメージを受ける。 結果的にはよけられて被害は出なかったが、81D振って231点ぐらいのダメージロールをしていた。 (注11)アーサー:ちなみに、このアーサー王は本物。 本文では割愛したが、クリムゾンの活躍でチームマジック「死者召喚」により、一時的に召喚されている本物のアーサー王の幽霊なのだ。 (注12)キーワードFS判定:残り2枚のキーワードを必死に考えるPLたち。 正直、ゲーム的にはこのFS判定は楽勝のはずだった。 時間も押していたし、フル支援をのっけるマナもあった。 しかしPLたちは最後のキーワードを見つけるため、頭を悩ました。 PLが本気で考えてくれるのは嬉しいが、長考に入ってしまうこのようなギミックは使いどころが難しいものである。 (注13)空気を読む:ちなみに、最も空気を読んでいたのは智のダイス目。 ゲージの増加量が必要なところでは6を、後ろに千夏が控えているときなどは、ゴール寸前だったら1を出すなど、非常に「空気を読んだ」出目を出していた。 さすがは《空気を読む》なんて特技を取得しただけはある。 う~ん、さすがレコーダーでとっていただけあって、いい台詞を抜粋しただけでも異様なサイズの日記になったなぁ。 まぁ、まだ全体の感想は続きます。
by phirosu2
| 2010-03-28 05:11
| まじかるガールズ
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