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シルバーレインRPG
先日はTRPG団で自分がGMのシルバーレインでした。
さらに、その直後にTSさんがGMのシルバーレインもやったので、一緒に感想にしたいと思います。

まずはシルバーレインとは何かの説明をしましょう。
シルバーレインとは同名のPBW(注1)が原作です。
現代の超能力者たちが日本中で起こる怪事件を解決するゲームです。
能力者が一般人から隔離される理由がアニメになった某TRPGと同じ「常識を守る世界結界」だったり、PCたちが事件に赴く理由が「運命だから」だったり、18歳までの学生のキャラしか作れなかったり色々と微妙な感じの世界観ですが、きっと元々PBW用だからでしょう!(と言って自分を納得させる)

そんなことよりも、シルバーレインの肝はなんといってもカードです。
ロールカードといわれるPL用カードにはカードパワー(注2)、アクトワード、エフェクト(注3)などの情報が盛りだくさん。
シルバーレインはダイスを使わず、このカードだけで判定を行います。
決められた枚数の手札の中から、仲間との連携や次の判定のことを考えながら、最適なカードを選んで場に出すことで判定は進んでいきます。

さて、そんなシルバーレインの世界で活躍したPCたちはこちら!






前半のセッションはトミザワユウとクロサキアヤの2人(注4)。

アヤは月のエアライダー/青龍拳士。
インラインスケートで縦横無尽に走りながら手にしたナイフで相手を切り刻む女子中学生です。

ユウは、ファイアフォックス。
火を操り、柔術かなんかを用いる体育会系の高校二年生、男子です。

こんな2人が活躍したお話は、残念ながらサンプルシナリオなので、明かすことはできません。
ただ1つ言えるのは、恐ろしく伏線おいてきぼりな一本道シナリオでした。
シナリオの最初に「慣れたGMは一本道じゃなくしてもいい」と書いてあったので、それに従い本来順番に与える情報を並列に変えて、PLの動きにあわせて与えるようにアドリブ改変。
それでもきちんと回ったのはシナリオが「そういうやり方ができるように」書かれてるのかもしれないなぁと思ってみたり。
まあでも、基本はシナリオに従ったので伏線っぽい情報をぶったぎりまくったのは事実。
なので、また時間があったら捨てた伏線全部拾った形で書き直してみたいかも。
一本道なのは初心者向けだから仕方ないが、伏線っぽいのはきちんと拾ってやらないとそこを疑っていたPLが可哀想じゃないかなぁ?
……それとも、GMがアドリブで伏線拾えと?
そんなアドリブ要求するのはサンプルシナリオじゃねぇだろうよ(笑)。

後半は、TRPG団の後に参加者の1人の家に乗り込んでTSさんがGMの徹夜セッション。
決してシルバーレインが短時間でできるというわけではありません(苦笑)。
かーなーりの強行軍です。

こちらは参加したのが3人。
PC1はフランケンシュタインの花嫁な小学4年生です。
シャーマンズゴースト(注5)を操り、指輪からビームを出します。

PC2はリ・フォンリン。
ファイアフォックスでもあり、拳法家(青龍拳士かな?)な語尾にアルをつける女の子です。

PC3は日高タツヤ。
魔剣士な彼は、パーティの重要な火力です。

こいつらが活躍したあらすじは……これも加護を使う某TRPG団のシナリオ集に入ってるものなので割愛。
内容に触れないように感想を書くなら、……眠かった(爆)。
だってこのセッション、始まったの4時ですよ?!
もちろん朝の!
友人卓に0時過ぎぐらいに到着して、だらだらキャラメイクしてたらスタートがそんな時間ですよ(苦笑)。

……冗談はさておいてまともな感想を言うなら、やはり突発だとあまり深いシナリオはできないなぁと。
自分のシナリオも、とりあえずNPCを増やしてみたけど、関係性が薄くなっちゃったし、TSさんのシナリオも、似非ダンジョンものだったが、ギミックは(当たり前だが)TSさんらしからぬ浅い感じに。
まあ、自分で作ったシナリオじゃないから、「らしさ」がでないのは当然。
そうすると、アドリブとかPCの側に面白さを求めるっきゃない。
幸い、前半も後半もプレイヤーがTRPG団きってのベテランばかりだったので、そこは安心でした。
……でもそれってシルバーレインの面白さじゃねえよなぁ(苦笑)。

というわけで2連戦したシルバーレイン。
1戦目はいきなりでぐだぐだ。
2戦目は寝呆けて参加という状況だったのであまり正確ではないのですが、いくつか感じたことをTRPG参照モデルにあてはめて考えてみます。

デザイナーゾーン……はあまり論じる意味がありませんがポイントだけ。
アイデア層はPBWという元ネタがあるので軽く突破。
中身作り層において、トミーウォーカーとSNEで意見の相違があったらしいが、ユーザーには関係ない。
テスト層やインターフェース層を不十分なまま通過してるような気がしたりして?

次にGMゾーン。
ネタ層は、謳い文句に寄ればPBWで行われたイベントが4000以上あるとか?
それがシナリオフックとして使えるなら、ネタ層への効果は強い。
シナリオ層に効くアイデアももりこんである。
その名も運命予報シート。
運命予報士(注6)なるNPCからとっていると思われる。
探索運命予報シート、犠牲者運命予報シート、攻略運命予報シートと用途が違う3種類がある。
かなり細かく記入する項目が設定されていて、初心者GMが「シナリオって何書けばいいの?」と悩むときにはいい指針になるかもしれない。
当然、そこに書き込んだことによって縛られる可能性も内包した危険物だが。
セッション層では、リードカードが力を発揮するのだろう。
リードカードとはGM専用のカードのこと。
PLのロールカード同様ダイスの代わりに乱数を発生させたりランダムイベントを起こしたりできる。
……でも、自分にとっては自身でコントロールできるイベントを自分でその場で作れるのであんまいらない、かな。
ばりばり引くから、すぐに山札切りなおさなきゃいけないし。
もうちょっと枚数が欲しかったかも。

最後にPLゾーン。
キャラメイクは……あんまりまだやってないけど、まー、灰汁が強いのは確かかなぁ。
魔剣士とかファイアフォックスはまだ汎用性あるけど、月のムーンライダーとか、なぜにインラインスケートで戦うの? という疑問はどうしても消えない(笑)。
プレイ層は、上記でも説明したロールカードが非常にパワフル。
ただし、今回のセッションでは、「ロールなんてして当たり前」な連中ばかり集まった上、GMが自分とTSさんという、TRPG団におけるアドリブマスターナンバー1とナンバー2がやったので、あんまりロールカードの簡単なテキストとは、マッチしなかった感じ?
リピート層は……少なくとも自分は2連続でやってみて、ちょっともうやりたいという欲求はないかなぁ。
無限のファンタジアのときもそうだったんだが、いまいち成長に魅力がない。
PBW版と数値をそろえるためかもしれないが、経験値や武器のステータス等の計算が少々ややこしいのも腰が引ける要員の1つ。

という感じで、100点満点で評価するとしたら、59点ぐらいでしょうか。
ぎりぎり不合格、みたいな。
ただし、今回は面子がベテラン過ぎたのと、準備の時間がなかったせいで、あまり信頼できる感想ではないかも。
そもそも、だ。
手札で判定するタイプのゲームって、指揮官型PLが生まれやすい。
自分はそういう環境好きじゃないからねぇ。
……今度は初心者しかいない卓でちゃんと準備してGMをやってみたいなぁ。




(注1)PBW:Play by Webの略。
インターネット上の掲示板などを通じてPLの行動宣言とGMの行動結果をやりとりして進むゲーム。
誤解を恐れずに表現するならば、展開の遅いTRPGだと言うこともできないこともない。
……いや、やっぱり違うかも(爆)。

(注2)カードパワー:ダイスの代わりに判定の主軸となる数字。
この数字と能力値を足したものが達成値となる。

(注3)エフェクト:一番近い概念はSWの戦闘オプションみたいなものか?
カードを出すことでその判定の間だけ達成値を上げたりガードしたり、バッドステータスを治したりできる。
該当のカードさえ持っていれば、誰にでも使える。

(注4)PL2人:そもそもTRPG団で人数が揃わず急遽立った卓なので、メンバーも急ぞろえ。
本来2人でやるように作られたシステムではない、と思う。
まー、でも、TSさんとゴブリンさんという猛者2人なわけで、そいつら相手にろくにルールブックを読んでいないシルバレのGMは疲れた(苦笑)

(注5)シャーマンズゴースト:通称マンゴー(爆)。
鳥と電気ポットを足して2で割ったようなフォルムを持つ(とどこかで表現されていた)。
使役ゴーストといって、使い魔、召喚獣みたいなものと思っておけば間違いない。

(注6)運命予報士:事件がおきると、それを直感とか閃きで察知し、PCたちに解決を依頼する役割のNPC。
無限のファンタジアにも同様の職業がいた。
シナリオの導入に強引といっても差し支えないほどの効果を持つ。
要するに、論理的である必要がないのだ。
以下のような感じのやりとりが実現される。

運命予報士「○○と□□という情報があるから、こうしたらいいと思う」
PC「なんで?」
運命予報士「そんな風に感じたから。なんでかは知らないわ」

by phirosu2 | 2008-07-01 01:37 | シルバーレイン | Comments(0)
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