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旧校舎の願い
さーて、学校の合宿も近いこの忙しい時期にTRPG団の合宿に行ってきました(爆)。
一泊二日で行われたセッションは三本。

ゆうやけこやけ。GM自分。
風のスティグマ。GMTS。
カオスフレア。GM内海。

順番に感想を書いていきましょう。
まずはゆうやけこやけから。





普通にも楽しかったし、慣れないシステムは普段考えないことを考えるので、そういう意味でも楽しかったです。
参加してくれたPCは以下の四人。
ちょっと多かったかな(苦笑)。

兎のコチョウはせっかちで難しいことを考えるのは苦手だけど元気いっぱいの女の子です。
犬のボロは小さく(文字通り)ボロボロですが優しくみんなを友達だと信じることのできるまっすぐな心を持った男の子です。
狐のスワは森の社を守るヘンテコな喋り方の男の子。でも誰よりも変化のことに詳しく大人な彼は今回のまとめ役です。
猫のヒノコはわがままでかなりのおませさん。こうと決めたら突き進んで、なんでもやろうとします。

そんな四匹が出会ったのは、三階建て鉄筋コンクリートの新校舎の脇にひっそりと建つ木造平屋の旧校舎。
彼女はもうすぐ取り壊されてしまう運命。
そんな最後の夏休み、不思議なことに人に化けることができるようになった旧校舎。

そして、そんな旧校舎に肝試しをしに忍び込む三人組。
ボロの友達の康太、香澄、健一郎の小学校六年生たちです。

肝試しの最中、ヒノコのいたずらによってびびらされまくる三人(笑)。
そんな中、康太は人の姿の旧校舎を目撃します。
長い黒髪と古いセーラー服を着て月の光に照らされた神秘的な姿。
「すごい、きれい」
思わず声を上げると、旧校舎(の人型)は驚いて消えてしまう。
その帰り道、康太は呟きます。
「また、会えたらいいな」

そして、肝試しの次の日、仲良くなった変化に旧校舎も相談します。
「あの男の子にもう一度会えたらなぁ」

と、いうわけで変化たちの邂逅大作戦が始まりました。
肝試し中に香澄が康太のことを少し意識していることに気づいたヒノコはそれをなんとか利用して面白くならないかと工夫したりして……。
そして再び子供たちが夜中に家を抜け出した一週間後。

コチョウによって「一つ名学校だったから『カズナ』」という名前をつけてもらった旧校舎は指定された教室でコチョウと待ちます。
一方、裏門からもぐりこむ康太、香澄、健一郎、ヒノコ、ボロ。
一人いないスワは何をしているかって?
彼は香澄を驚かせて引き離す係です(笑)。
ヒノコの予想通り、スワが変化の術を使って脅かすと、香澄は驚いて、さらにヒノコと健一郎に手を引かれて逃げ出させられてしまいます。
そして、ボロが残った康太を指定の教室につれてきます。
やっと、二人が会えるか……とそのとき
なんとカズナは恥ずかしがって姿を現さないというハプニング(笑)。
変化たちに説得され、やっと、なんとか、どうにかしてカズナは康太の前に姿を現し、二人はひと時の語らいを楽しみます。
その後、ヒノコの合図で香澄が教室に誘導され、涙で目を腫らしながら香澄の
「わたしがどんな思いしてここまで来たと思ってるのよー!!」
という叫びが響き渡ったのはおまけの話。

そして、康太はカズナともっと思い出を作るために、彼女を海に連れて行けないかと変化たちに相談します。
変化たちが仲間の変化や物の怪(妖怪)、そして土地神様などに話を聞きに行くと
・カズナは九十九神の一種だろうが、生まれたばかりの彼女は校舎から外には出ることはできないだろうこと。
・物の怪の中には、他人を道がつながっている他の場所に案内できる力を持つものもいるが、そのままでは無理だろうこと。
・変化界の宝である三種の神器を使えば、その物の怪の力を増幅して、可能になるだろうこと。
がわかりました。
しかし、あたりまえですが神器は神器。
おいそれと貸してもらえるものではありません。
渋る土地神様を、スワがなんとか説得して、借り受けます。

そして全てのものがそろい、夕刻、旧校舎の玄関にカズナ、康太、香澄、健一郎、そして変化たちと物の怪がそろいます。
もののけ「OK、これだけ揃えばなんとかなるかもな。まずは玉をおいらによこしな。次に剣を行く海の方向に置いて、鏡を、その行きたい場所を知ってるやつは?」
みんなが一斉にコチョウを見ます。
コチョウ「え? わたし?」
そう、調査の間、コチョウは海のものたちへと話を聞きに行っていたので、彼女なら行く道も行く場所も知っていたのです。
コチョウが鏡を受け取り、行くべき海を思い描きます。
もののけ「準備はいいかい?」
穏やかな光が校舎を包み、一瞬後、校舎は遠浅の浜辺の『海の中』に現れます!
浅いので沈むことはありませんが、玄関は膝ぐらいまでの海水が浸水してきます!
カズナ「きゃーきゃー、なにこれ?! 床板が濡れる!?」
康太「な? えぇぇ!?」
ヒノコ「ちょ、わたしは泳げないニャ。だめ、おえ、塩辛い!」
ボロ(犬かきで泳ぎ中)「あはは~、気持ちいいな~」
スワ「ちょ、なんで水の中に?!」
もののけ「そりゃあ行き先がここだって指定されたからだろうよ~」
コチョウ「え? だってぇ~、みんな海に行きたいって言ってたじゃない。浜辺だなんて聞いてない~」
そんなドサクサにまぎれて、康太はカズナの手を掴んで海へと出ます(注、下駄箱でぎりぎり校舎の中ですが)
康太「ほら! 見ろよ!」
カズナ「うわぁ、夕日が、海に沈む夕日があんなに綺麗なんて……。山に沈む夕日とは違う陽みたい」
な~んてラブコメをやったあたりで、一行は元の町に戻ります。
これは後に「なぜか一晩で校舎中に海水をぶちまけたいたずら」として伝説に残るとか残らないとか……(笑)。

そして数日後。
みんなの見守る中、カズナは幸せで満足な顔をしてこの世から去っていきました。



う~ん、現場では盛り上がった話も、要素だけ抽出すると少し味気ないものに感じるなぁ(苦笑)。
今回は(正直言うと)ちょっとPLに不安があったので、他のシステムから盛り上げるための要素をこれでもかと言うほど持ち込んでみたのですが、結果的に直前にベテランPLが一人増えたので、彼が全体をひっぱってくれて、よかったような悪かったような(笑)。

ゆうやけこやけは元々ロールを基本として盛り上がるシステムなので、参加予定のPLさんたちをGMがかなりひっぱらないと無理っぽそうな印象でした。
そのために準備したのはゆうやけに本来ない仕組み。
・今回予告
・ハンドアウト
・オープニング、ミドル、クライマックス、エンディングのフェイズ分け
・BGMによる演出
です。
どれも順調に効いていたことは効いていたのですが、結局直前に参加したヒノコのPLさんのひっぱり具合に寄った部分があったのはいたしかたないかなぁと。

まあ、ここだけの話、盛り上がらないときのためにこの話を下敷きにした第二回をするつもりだったんですけどね。
使わなかった五つ目の盛り上がる要素「・キャンペーン構造」。
これは第一話では助けることのできなかったカズナを、土地神の力で時間を逆光して、当時の自分たちにばれないように暗躍してなんとかして助けるという時間遡行ものの予定でした。
十分盛り上がったのと時間の都合で第一話で終了しました。

まぁ、今回は普段あんまりロールとかしないコチョウのPLさんが「ゆうやけがやってみたい」とかリクエストされたので、頑張ってみましたが、……彼も頑張ってくれたんだろうなぁ。
途中横になられたのはショックだったがね(苦笑)。
彼も多分集中力がないんだろうなぁ。
今までも、2~3時間すると、どんなに面白そうにゲーム参加してても絶対に他のこと始めるからなぁ。
今回のゲームでは、横になったときにゲーム中断して叱ってしまったからなぁ。
後輩の前で叱るとは彼には悪いことしたかのう……。
でもそのおかげで、それ以降は今まで以上に頑張ってくれたので効果があった、と思いたいが。

今度からは叱るとかじゃなく、2時間おきに休憩でもとるかね。
そうすれば彼の集中力も回復して、結果的にはゲームも盛り上がるかもしれないし。

結論としては、
「ゆうやけはPLを選ぶ」
につきるかな。
いや、逆説的に言えば
「PLにあわせたセッティングで誰でも楽しめる」
……ってこれはあらゆるゲームに言えそうだな(苦笑)。

てか、同じシナリオやるわけにいかないし、安定して盛り上げる自信はあんまりないシステムだなぁ。

by phirosu2 | 2007-08-28 17:40 | ゆうやけこやけ | Comments(0)
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