【TRPG感想】
先日は魔獣戦線で水無月さんがGMの魔獣戦線(注1)でした。 本来はフィロスの出番ではなかったのですが、参加者の方が一名来られず。 たまたま観戦していた(注2)フィロスがピンチヒッターをやることになりました。 安定の瞳を出して、大体想定通りの展開に。 久々のPLさんがいたせいか、難易度もそれほど高くなく楽しめました。 ◆キャラクター紹介 ■名前(PL名):奥貫慎(オクヌキ・ススム)(風雅光流) 性別/年齢/種族:男/38歳/人間 クラス:月 ゲーム的特徴: <月>と言えば幻影術なのだが、奥貫さんの幻影術はかなり独特。 「自分の存在感を薄くする」という能力。 初めて見たときは「ほ~、面白いことを考える人がいるなぁ」と思った。 今なら「黒子のバスケ」という見本(注3)がいるのですごいイメージしやすくなった(笑)。 ロール的特徴: 能力的には戦闘型だが、中の人の性格なのか、交渉とか推理とかが得意な感じになっている。 気弱なサラリーマンが基本。 しかし、意外と主人公属性が強い。 他人に共感する部分が主人公っぽいのかな~。 その他: 実に5年ぶりの復帰参戦。 魔獣戦線がいかに息の長いゲームかを物語るエピソードだ。 ちなみに5年の間奥貫さんが何をしていたかというと、天狗の里に迷い込んで現代と違う時空を生きていたらしい(笑)。 ■名前(PL名):上杉暁(ウエスギ・アキラ)(昂) 性別/年齢/種族:男/18/人間 クラス:星 ゲーム的特徴: 魔獣戦線に一定数存在するオーバーテクノロジーSF系騎士。 特徴は万能なこと。 超理論によって大抵のことはなんでもできるが、逆になんでもできるがゆえに見せ場が少ないのが難。 今回もそこは変わらず、あらゆる場面で活躍したが、ここぞという見せ場にはちょっと欠けた感があったかも。 ロール的特徴: 超理論のSFぽい何かに侵食されて自我がなくなっていくっぽい演出をそこここに挟む。 しかし、ほとんど初見の瞳と奥貫さんには今いち伝わらなかったようだ……。 この辺り、毎回同じPCとやるわけではない魔獣戦線の難しいところである。 自分だけで話を進めれば自己満足で終わるし、特定のPCがいるときにイベントを進めようと思うと、運が良くないとイベントを進められないってことになる。 その他: というわけでちょっと今回は存在感が薄かった暁君です。 ただ着々と死へのタイムリミットは進んで行くようなので、あっさり消えないことを祈ります。 ■名前(PL名):羽遠瞳(ウオン・ヒトミ)(フィロス) 性別/年齢/種族:男/30/犬妖怪まじりの人間 クラス:戦車 ゲーム的特徴: 目にもとまらぬ高速体術がウリ……だったのだが、もっぱら最近は変身ヒーロー。 熱血担当となっている。 遭遇戦から情報を引き出すのも慣れてきた。 とにかくやることが「殴る」しかないのでシンプルで使いやすいキャラクターである。 ロール的特徴: 熱血担当としてできるかぎり頑張ってみた。 ただまあ、本当に瞳が出るとつねに「瞳のステージ」になってしまうので、たまには自重したほうがいい気もするが……。 GMをはじめとした仲間の皆さんや観戦者の方にも応援されているので、まだしばらくはやっていてもいいっぽい。 その他: 突発参加で、元々参加予定だった方を食わないように俊也で行こうかとも思ったのですが……。 ただ、俊也をやるには色々と準備が必要なので、準備がいらない瞳の登場でした。 完全に瞳の「いつものゲーム」になってしまったことは良いのか悪いのか。 ゲームの雰囲気を支配するのは一長一短だよなー。 ◆粗筋 魔獣戦線はログが公開されているので、ぜひともそちらもご参照ください。 URLはこちら。 http://www.trpg.net/online/majyuu/irc/stage/irc_log.php?day=20130914 粗筋は上のURLでわかるので、感想ではトピックスを抜き出す感じで。 ■登場 奥貫さんは天狗の里から戻ってきて総帥と会話するシーン。 暁君は、身体を構成するSF物質が大変なことになってきてるっぽい小説風登場。 そして瞳はいつも通りの遭遇戦。 いつも通りぼこぼこにされて川に流されました。 元々調査フェイズだったはずの遭遇戦を登場フェイズにアドリブで書き換えるという水無月さんの離れ業が光ってました。 ■邂逅 奥貫さんと暁君がいるところに瀕死の瞳登場。 暁君みたいに万能回復キャラがいると、登場フェイズの遭遇戦でどんなにボロボロになっても治してくれるから便利だなーと思った。 ■調査 奥貫さんが真眼を出して弱点ひとつ判明。 フィロス的にはこの時点でかなり楽勝ムードでした。 暁君が女子高生NPCから話を聞くのに苦労していたのがなんとなく気になった感じ。 ちょっと高等テクニックかもしれないけれど、「ロールの結末」を決めてから演出を始めるとうまくいくと思うんだけどなー。 とりあえず「無難な質問」だけを繰り返していても、時間がいたずらに過ぎるだけで話はなかなか進まなかったりする。 魔獣戦線は裏での相談が推奨されているので「○○したいんですけど、どう持っていったらいいんでしょうかね」みたいな相談するのがいいと思うんだけどなー。 まあ、この辺りは後から読んで思ったことで、その時間帯はそんなことを考えられなかった。 なぜなら、フィロスにとって一番眠気のピークでほとんどものを考えられなかった時間帯だったのだ(遠い目)。 今度PLの昂さんに会ったらアドバイスしてみようかなぁ。 ■集合 調査の結果を相談。 いつも時間が足りなくなる傾向の多い集合フェイズだが、なんとなく時間が余る。 これも後から読み返した感想だが、暁君がなんか「無機質」「無表情」ネタをふっている、ような気がする。 ただ瞳も奥貫さんもスルー。 これももし拾って欲しいなら裏で相談してくれれば対応できたんだけどな。 いや、裏で「どう拾ったらいいですか」と聞くべきだったか。 ううむ、もっと神経を張っていかないといかんなー。 ■戦闘 弱点ひとつ判明。 もうひとつもなんとなくわかってる状態で戦闘開始。 と、その前に瞳恒例行事の熱血お説教タイム。 GMが裏でBGMを流してくれるというサービスもあり、フィロス的には結構かっこいいシーンだったように感じる。 ちょっと説教の中身はずれていて満点って感じじゃないのが惜しかった。 ……眠かったんだもん(爆)。 戦いは、フィロスの低い出目VSGMの高い出目で瞳がいきなりピンチになる展開からスタート。 だが、判定を繰り返すうちに弱点がなんとなくわかってきたので、2つ目の弱点も封印成功。 フィロスが適当に書いた文で、裏技も封じられていて、なんとか勝利。 瞳は残り1点まで追い詰められたけど、仲間合計で11点も残ってるから快勝といっていいんじゃないかな。 ■退場 それぞれの思いを語りつつ、終幕。 ◆反省と考察 ロール:3点 ゲーム:4点 ストーリー:3点 ボーナス:4点 ロールは、4点にしようか悩んだけれど……。 瞳が目立ってるだけっぽかったので、4点にはせず。 余りをボーナスに。 ゲームも弱点二つと裏技一つを封じられたのでほぼ満点なんだが……。 まだ満点ではないので4点と余りはボーナスに。 ストーリーは、ネタ的な部分も含めて普通に面白かった。3点。 ボーナスは、これといったポイントはないけれどロールとゲームの余り、それとピンチヒッターで入るというレアな経験で+1点かな。 ○良かった点 ・ピンチヒッターで入れた。 ・安定の遭遇戦からの決め台詞。 ○悪かった点 ・望んだリアクションを引き出すロールプレイは難しい。 では、個別解説 ・ピンチヒッターで入れた。 魔獣戦線はごくまれにPLが何かの事情で登場できずにその場にいる人から希望者が参加できることがある。 毎回フィロスはログを読んだり、余裕があったらチャットに参加したりしてその「おこぼれ参加」をこっそり狙ってはいた。 他人の不幸を喜ぶみたいであまり褒められた行為じゃないけどね(苦笑)。 今回もいつも通り、「予定のない3連休の初日だし、おこぼれがあったらいいな~」ぐらいの軽い気持ちで入ったらビンゴだった。 まあ、しょっちゅうあると困ることだけど、たまにはいいよね。 ・安定の遭遇戦からの決め台詞。 瞳の安定感は抜群である。 とにかく水無月さんとの共通理解があるのが有利。 こっちが特に根回しとか宣言しなくても、GMから「遭遇戦?」と聞かれるぐらいなので。 いつも通り遭遇戦して、いつも通り瀕死で邂逅して、いつも通り推理は空ぶって、いつも通り熱血なお説教して、いつも通り決めポーズからの変身。 繰り返しが苦手なTRPGにおいて、ここまで繰り返しネタを遊べるPCってなかなかいない気がする。 安定の瞳である。 ・望んだリアクションを引き出すロールプレイは難しい。 昂さんの動きについて。 前置きから結論になってしまうが、まだまだ経験の浅い昂さんにはもっとたくさんゲームをしてほしいと思う。 そして、周りの人から「どうすれば自分の望むリアクションを引き出せるか」を学んで欲しいと思う。 「このPCはこう考えるからこう演出する」ってのは多分最も基本的なロールプレイの考え方。 でもフィロスが考える面白いゲームのためには「物語を盛り上げるためにPCの役割を果たすための演出」ってのが必要だと考える。 魔獣戦線の場合はかなりシンプルで、「弱点を調査して、封印して魔獣に勝つ」というのが最も基本的な役割。 その基本の上にシナリオ毎に「ヒロインを守る」とか「魔獣の問いかけに答える」とかがあったりするわけだけど。 で、その「役割を果たす」っていうゴールから考えるとロールプレイのやり方って変わってくると思うんだよね。 「NPCから情報を引き出す」というゴールが見えていれば、どんな質問をするか、どういう風にそのシーンに登場するかってのはおのずと決まってくるわけで。 悩むなら、他の仲間と相談するとかね。 瞳のロールプレイなんて、フィロス自身よりも他の人から影響されてやってる部分もかなり多いし(笑)。 まあ、どこに楽しみ方の重みを置くかっていう問題になるので、正解はないんだけどね。 若い子が成長するのを見るのが楽しいとか、老害っぽい発言だよなぁ(苦笑)。 とまあ、自分の年齢を感じつつ今回の感想は締め。 (注1)魔獣戦線:同名のサイトで水無月さんが運営しているオンライン専用TRPGシステム。 定員制で普段はPLを募集していないが、もうすぐ10月なので募集が開始される予定。 現実時間と同じように時代が進んで行くというなかなかないスタイルのゲームである。 興味のある人は以下のURLをクリック! http://homepage3.nifty.com/gensouyuugi/ (注2)たまたま観戦していた:考察にもあるが、実はたまたまではなく下心がある。 常にセッションに参加したいって気持ちはあるしね~。 (注3)「黒子のバスケ」という見本: ちなみに奥貫さんの初参戦は2006年。 黒子のバスケの連載開始が2009年なので、はるかに奥貫さんのほうが先である。
by phirosu2
| 2013-09-15 22:56
| 魔獣戦線
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