【TRPG感想】
先日はJGC2013で相原あきとさんがGMのサイキックハーツRPG(注1)でした。 運良く抽選で当たったのでチョイス。 特別新作というわけではないですが、やったことはなかったので。 トミーウォーカーさんのPBWと連携しているRPG。 リプレイ読んだ限りは、ぶっちゃけあんまり面白そうじゃなかった(爆)。 でも実際やってみたら、他のRPGとは一味違う面白さがあったので、なかなか悪くない感じでした。 ◆キャラクター紹介 ■PC番号:1 名前(PL名):小松ゆみ(コマツ・-)(明石流水) 性別/年齢/種族:女/13/人間 クラス:殺人鬼/ファイアブラッド ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「中学生殺人鬼」を使用。 このゲームの最も特徴的なクラスといっても過言ではない「殺人鬼」。 他のゲームでいうところの戦士クラスなんだけど、このネーミングセンスはすごいよなー。 やることは基本的に殴ることですが、彼女が「足止め」というバッドステータスに気付いたおかげで戦闘の趨勢は決まったと言っていいでしょう。 ロール的特徴: キャラメイクで「口調表」なるものを振っているときに「少女風」と出た結果……。 ゆみの中の人「GM、これ武器を鉈にしてもいいですか?」 GM「ええ、いいですけど」 ゆみの中の人「武器呼び出すときの言葉は『その首、お持ち帰り~♪』にしますねっ」 他のPL「そ、それは……」 ゆみの中の人「どうしたのかな? かな?」 ええ、そうです。 ひぐらしで有名なあの子が現れました(笑)。 あ、でもヒロインときちんと友情を結んだいいロールプレイでしたよ? あとちょっと腐ってました(遠い目)。 その他: 様々な作品への造詣が深く、それを元にしたネタ会話が得意そうな方でした。 ヒロインとの掛け合いは非常に心温まる感じでした。 エンディングで「ほのぼの」「普通」「BLネタ」の選択肢を出されたときはびびりましたが……。 本当に「ほのぼの」でよかった。 ■PC番号:2 名前(PL名):中二階堂まりこ(ナカニカイドウ・-)(フィロス) 性別/年齢/種族:女/13/人間 クラス:魔法使い/サウンドソルジャー ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「中学生魔法使い」を使用。 範囲攻撃が一番得意、だったのかな。 唯一他人の行動値を上げる特技を持っていて、それによる戦術的な動きがよかったです。 とはいえ、フィロスはろくに休まずセッション三本目だったので脳がゆだっていたので、他の方のアドバイスに感謝しきりです。 ロール的特徴: なんとなくサンプルキャラクターの絵が女の子なので女の子かなーと。 特徴表で「世間知らず」とか出たから、お嬢様っぽい感じかなーと。 そしてその後、口調表で「苦しいときに関西弁になる」という謎の口調が。 改めてハンドアウトを見ると「君は敵に倒される」と書いてある。 わーお、ハンドアウトの段階で負けロール確定じゃないですかー。 ええ、チャレンジしましたよ(笑)。 最初は「わたしに任せていただければ問題ございませんわ」って感じ。 でも仲間が蹴散らされて自分もふっとばされて「あかん。うちもうだめや」とか似非関西弁に挑戦しました(笑)。 普段意地っ張りで世間知らずで「ですわ」口調なお嬢様がピンチになると素の関西弁が出て弱気になるとか萌えるよね。 フィロスのロールが萌えたかはおいといて、そんなキャラクターでした。 魔法使いはHP低いからクライマックスでもピンチになって「あかん~」って言うはめになったぜ(苦笑)。 その他: 普段はPC1か保護者キャラをやることが多いフィロスなのですが、今回は残ったハンドアウトを取った結果、「負けロールキャラ」「いじられキャラ」というポジションに。 さらにおかしな口調変化までセット。 なかなか自分からはやらないロールプレイができて面白いセッションでした。 「やればできる」けれど、自分からは思いつかないネタだよなー。 ■PC番号:3 名前(PL名):久遠寺伽(クオンジ・トキ)(椎名佑魔) 性別/年齢/種族:女/11/人間 クラス:エクソシスト/ファイアブラッド ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「小学生エクソシスト」を使用。 バッドステータスを加速する「ジグザグ」が強かったです。 ただ、彼女の場合それよりもひとりだけピンチだったことが記憶に残ってます。 このゲームは範囲攻撃したときにダメージとかを1人ずつ決めるのですが、なぜかトキに対してだけGMの出目が走る。 ひとりだけどんどんダメージを受けて、切り札であるフォースジェムもがんがん減っていってました。 セッション終了時、残りHPは一ケタ、フォースジェムは残り1個だったそうです。 ちなみにフィロスのまりこはフォースジェムを8個残してました。 ロール的特徴: 小学生なのにやたら偉そうな、よくいる感じ。 ライフパスの邂逅表でなぜか中学生の「ジェネラル軍曹」の姉貴分という設定になり、オープニングとエンディングでは軍曹率いる部下たちが彼女の前で敬礼しているシーンでした。 小学生女子に従う中学生の軍曹たち……シュールだ。 その他: ゆみさんと同じくアタッカー型。 ゆみさんが与えたバッドステータスをジグザグで加速することに気づいたゲーマー。 セッション中、負けて凹むまりこを励ましてくれてありがとうございました。 倒れて凹むまりこをいじってくれてありがとうございました(笑)。 ■PC番号:4 名前(PL名):海堂くじら(カイドウ・-)(渡辺) 性別/年齢/種族:女/17/人間 クラス:神薙使い/ストリートファイター ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「高校生神薙使い」を使用。 これまたやはり殴るタイプ。 最後に「ポジション:クラッシャー(注2)」を選んでダメージを倍にして200点に驚きました。 実はオーバーキルだったらしいですけどね(笑)。 ロール的特徴: 今回のヒロインその2と交流を持つPC。 口調表が「サムライ口調」ということで、語尾に「ござる」がつくことになりました。 ござるのせいでネタっぽかったですが、一本義で真面目なキャラでした。 その他: ゲーマーよりもロールよりっぽい方でした。 ヒロインその2を守り、助けるために色々を試行錯誤されていたのが印象的。 もっと自由度の高いRPGのほうが慣れていたのかもしれませんね。 ■PC番号:5 名前(PL名):影森修一(カゲモリ・シュウイチ)(三角) 性別/年齢/種族:男/15/人間 クラス:シャドウハンター/エクソシスト ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「中学生」を使用。 今回の参加PLの中で唯一のサイキックハーツ経験者。 バッドステータスのスタックの怖さを知っていて、彼の戦術のおかげで我々は楽勝だった。 オープニングでPCが「勝ちロール」するキャラだったため、いつ折れるかとフィロスははらはらしていたが、クライマックスで彼を狙ったGMがファンブルするという事件まで起きて、彼の「勝ちキャラ」は本当に無敵だった。 ロール的特徴: クールな剣士。 周りからは「さすが修一」「修一なら大丈夫」「あいつなら一人でもやってくれる」などと信頼を寄せられ、それに「ん……」と答える。 そして本当にほとんど土がつかなかったので、修一すげー。 その他: 実はハンドアウト選択の時に「負けキャラのPC2」と「勝ちキャラのPC5」が残ったのでした。 その時点で残ったPLはフィロスと三角さん。 未経験なのでフィロスに選択権を譲っていただけました。 フィロスは「勝ってから負ける」よりも「負けてから勝つ」ほうが好みだなーと思ったのでPC2を選ばせてもらいました。 だって、うっかりファンブルでもしようものなら「勝ちキャラ」続けてられないじゃないか。 そんなフィロスの危惧などどこ吹く風で、最後まで「強い修一」をやりきってくれました。 すげー。 ちなみにフィロスの負けキャラまりこは、何度も地べたを這いつくばるという「負け続けるロール」になりました。 これが格差か(何)。 ◆粗筋 今回は公式コンベンションのため、粗筋は割愛。 ◆反省と考察 ロール:4点 ゲーム:4点 ストーリー:3点 ボーナス:5点 ロールは楽しかったから+1点。 なにがいいってさすがJGC。 「ロールなんてできて当たり前」って人ばかりなので楽しかった~。 4点でも足りないぐらいだけど、5点いくほどじゃあない。 ゲームは、正直やる前は3点かなと思っていたけど、予想以上に面白かったので4点に。 これも4+って感じかな~。 ストーリーはシンプルでなかなか面白かったけど、4点に行くほどではない。 ボーナスは初プレイで+1点。 さらにストーリーとかゲームの余りを足して+1点。 合計5点。 ○良かった点 ・サイキックハーツ初プレイ ・口調変化キャラは新しかった。 ○悪かった点 ・頭が死んでいて、周りの人に頼り切りだった。 では、個別解説。 ・サイキックハーツ初プレイ D100下方を使う独特な判定方法を倦厭してルールブックすら買ってなかったわけですが……。 これがまた意外と面白かった。 あとGMの方も言っていたけど、バッドステータスのスタックが熱い。 攻撃すると+10点の追加ダメージが入る「氷」が、2回かかると「氷×2」ってことでダメージが+20点に。 これが面白い。 攻撃時に爆発的にダメージが上がるクリティカル。 そのクリティカルの確率を大幅に引き上げる「足止め」。 PCが協力して「足止め」を2回かけたおかげでクリティカルやその一歩手前のジャストがポンポン出る。 元のダメージがそんなに高くないまりこでもでかいダメージが出て楽しめました。 ・口調変化キャラは新しかった。 「口調表」なんて普段何に使うかさっぱりわからないが……。 今回のフィロスみたいに「やったことないキャラ」をメイクするのには便利なのかもな~。 このゲームは年齢(というか中学生とか小学生とかの学年)で能力値が決まるので、口調と年齢が決まると、自然とイメージ固まってくるよね。 TSさんみたいにさらっとロールはできないけれど、今回の「苦しいとき」みたいにトリガーを設定すると面白いかもなー。 ・頭が死んでいて、周りの人に頼り切りだった。 実は1日経った今も頭がぼーっとしている。 早く寝たい(爆)。 フィロスは体力がないので、2日目に2本セッションしてトークショーを深夜3時まで見て、次の日の午前中のセッションでフルパワーは出せないのである。 そんなわけで他の方がバッドステータスをためつすがめつ見ている間、見ながら右から左にスルーしてました。 最初の足止めが入ってから「このゲーム、バッドステータスすげーな」と感じてちょっと意識がもどってきた感じでした。 いや~、やっぱ3日連続はきついわ~。 と、いうわけで、JGC3連発の最後はサイキックハーツでした。 JGC全体の感想はまた別に書きますので、この感想はこの辺りで締め。 (注1)サイキックハーツRPG:トミーウォーカーのMBWをTRPG化したゲーム。 前作まではSNEがTRPG化していたわけだが、今回はなぜかFEARが担当した。 最初のうちこそ「何これダブルクロスのパクリ?」とか揶揄されてましたが、 闇落ちしても帰ってくる方法があるなど、色々と独自性も強いゲームみたいです。 TRPGの公式ページはこちら。 http://www.fear.co.jp/psychichearts/index.htm MBWの公式ページはこちら。 http://tw4.jp/ (注2)ポジション:クラッシャー:このゲームの特徴のひとつ。 戦闘開始時にポジションというものを選ぶ。 ポジションは6つあり、攻撃力が高いけれど行動値が遅い「クラッシャー」やクリティカルを出しやすくなる「スナイパー」など。 一番印象的だったのはとどめを刺した「クラッシャー」ですが、バッドステータスを入れやすくなる「ジャマー」とか、攻撃と行動値のバランスがいい「キャスター」とかも活躍してました。
by phirosu2
| 2013-09-02 23:39
| サイキックハーツ
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