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癒しの巫女
【TRPG感想】
先日は自分がGMのアリアンロッド2E(注1)でした。

超上級ルールブックで導入された運命クラスまであと少し。
今回はレベル16になった仲間たちの冒険です。
ディサイドキャンペーンも第05回。
そろそろPCたちの顔見せは十分でしょうか。
この辺りから物語にドライブをかけていきたいと思います。



◆キャラクター紹介
■PC番号:1
名前(PL名):ダリア・アスタリスク(きゆ)
性別/年齢/種族:女/18/ヴァーナ(猫)
クラス:ウォーロード/シーフ/メンター
ゲーム的特徴:
キャラクターシートは以下を参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=80

攻撃の固定値上げ+メンターでコスト軽減に走りました。
クリティカル戦術に目がいきがちなダリアの戦い方ですが、その裏で地力を上げてきました。
今回はとにかく数が多かったのでコスト軽減が早速役に立ったようです。

ロール的特徴:
仇を出してみましたが、正体がばれていないことを確認して表には出てこないダリア。
むう、まだだめか。
どうにかダリアからアクションしたくなるような仕掛けを考えないとなー。

その他:
男装の少女ダリアちゃんです。
他の2人にもまだそのことを隠しているままなのでPLがロールしづらそうなんですが、そこをなんとかしたいと思うものの、PLからこうしたいああしたいというのがないので困った困った。
まぁ、なんとかなるでしょう。

■PC番号:3
名前(PL名):アルマ・リコリス(青海)
性別/年齢/種族:女/46/ドゥアン(爪)
クラス:プリースト/バード/メンター
ゲーム的特徴:
キャラクターシートは以下を参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=78
ついに《バリア》を取得。
今回はとにかく数(注2)でおしてみたのですが、だめでした。
やっぱ弱いのがいくらいてもプロテクションで全部弾かれちゃうから意味ないよなー。

ロール的特徴:
新NPCで収集編のヒロインレモンに対してとてもアグレッシブに動いてくれて助かりました。
予想通り、むしろ予想以上の動きでした。
これからもあの死にたがりの娘をよろしくお願いします。

その他:
いつも予想の斜め上を行く青海さんですが、今回はまだ大丈夫でした。
今回予想の斜め上行ったのはTSさんだったかなー。

■PC番号:3
名前(PL名):ルージ・スッフルチ(TS)
性別/年齢/種族:男/17/ヒューリン
クラス:ウィザード/サモナー/プロフェッサー
ゲーム的特徴:
キャラクターシートは以下を参照。
http://phirosu.php.xdomain.jp/arian/chara.php?id=79
リビルドによって《エンサイクロペディア》を取得。
今まであたって砕けろだったドラゴンズマークにもいよいよ戦術という言葉が(笑)。
元々データに強いTSさんが敵データまで把握しだすので、これからは油断できませんね。

ロール的特徴:
ルージもレモンに絡んでくれて大いに助かりました。
また、あんな働き方をしてくれたおかげでエンディングのいい伏線になりました。
これからもその調子でお願いします。

その他:
毎度素晴らしい動きをしてくれるTSさんです。
そのおかげでちょっとキャラが安定しないのが珠に瑕ですが(笑)。
それでも、自分の信じるもののために頑張る少年らしくてよいと思います。

◆粗筋
■前回の粗筋
粛清を止めるために七つの竜の刻印を集める一行。
そのうち3つはPCたちに、1つは神殿の教皇ファルが持っている。
5つ目の刻印の噂を聞いた一行は森へと赴く。
しかしそこに刻印はなかった。
あったのは森の生き物と人間の争いだった。
争いをなんとか治める一行。

いくたびかの冒険を超えた仲間たちは、神殿の庇護下に入ることを決意。
神殿専属ギルドとなるのだった。

■オープニング
キャンペーンオリジナルのギルドサポート《神殿専属ギルド》の説明をしたり、ダリアは夢の中で仇を出してみたりしてみた。
オクトパーとルージの遭遇場所は前回からランダム遭遇表を使ってるんだが、やたらと公衆浴場(サウナ)が出るのはなぜだ。
オクトパーはきれい好きなのか。

神殿からの依頼は5つ目の刻印を持つものの噂の調査。
癒しの力で人々を癒しているらしいとのこと。
神殿専属ギルドなので報酬はないけれども、消耗品使いたい放題。
なのにPLたちは遠慮してグレートポーション(注3)を何本か持って行っただけ。
神殿の財政を心配しているのだろうか。

■ミドル
というわけで、エルーラン王国のリントの町に到着した一行。
町は癒しの巫女のおかげでお祭り騒ぎ状態。

そんなところに妖魔が襲ってくる。
撃退するときに一緒に戦った相手こそダアトの使いにして今回の便利NPCベリー。
ベリーの案内でPCたちは癒しの巫女、レモンに会うことができた。

レモンから話を聞く一行。
・両親はいない。身寄りもない。大病を患っていて死にかけたところをダアトに授かった刻印のおかげで生きながらえた。
・刻印には何か使命があると思い、人を無償で癒す行為を行っている。

加えて、レモンの前では敬虔なシスターのふりをしつつ、PCたちの前では本性の男勝りな性格を露わにするベリーから聞き込み。
レモンの話に裏がないことを確認します。

今まで出てきたダアトの使いが一癖も二癖もあるやつばかりだったので、話のわかるベリーはPLたちに好意的に受け入れられたようでよかったです。
おかしいなぁ。
神殿もダアトの使いもPCの味方のはずなのに、なぜこんなにも嫌われてしまうのだろうなぁ。

さて、刻印が本物であることも確認し、レモンを神殿に勧誘すると二つ返事でOK。
今回の依頼は簡単に終了……なわけがありません。

そこに通信機能付きのガーゴイルが現れて宣戦布告をしてきます。
一応、この通信機越しの声にダリアは聞き覚えがあるっつーかオープニングで出した仇だったのですが、無反応だったので割愛。
・町は妖魔・魔族軍団で包囲されている。
・レモンを渡せば、町は襲わない。
・1時間以内にレモンを引きわたさなければ、町を壊滅させる。
との魔族グラーゲンの要求でした。

当初は、ダリアの記憶では人間なのに魔族を名乗る声の主グラーゲンの謎とか、いろいろと伏線があるんだけどダリアが何も喋らないので全部割愛。
今回輝いていたのはルージとアルマでした。

レモンは元々死んだ身なので、自分自身の命で町が助かるならその身を捨てると主張します。
ですが、そんな言葉を素直に飲むPCたちじゃありません。
アルマさんがおばさん口調でお叱りを始めます。

アルマ「あなたみたいな若い子がそんなこと言っちゃいけません」
アルマ「いい? もっとわたしたちを頼ってくれていいのよ」
レモン「でも、わたしの命と町の人たち、比べるまでもないじゃないですか……」
アルマ「もう……。なんで両方とも助けられるって思わないの。大丈夫。できるわよ」
アルマ「それに、魔族が口約束を守るとも思えないしね」
レモン「いいんですか……その、皆さんにご迷惑が」
アルマ「いいのよっ。どーんと任せちゃいなさいっ」

そんなわけで、レモンも町も両方守ることにした一行。
敵は町を包囲する妖魔・魔族軍その数1万。
大規模戦闘ルールの出番です!

今回のシナリオのテーマは『数』。
とりあえず大規模戦闘ルールを使ってみたかったんですよねー。

オクトパーからもらっていた指南書(という設定)でカンニングしながらルージが戦団を編成していきます。
しかし、町で戦える冒険者はざっと100人。
その差100倍です。
もちろんそこには簡単なギミックが。
町の人を説得して協力してもらうことで戦力が上昇します。
ここで再度アルマが。

アルマ「あなたたち! 今までレモンちゃんに助けてもらってきたんでしょう?」
アルマ「だったら、今こそレモンちゃんに恩返しするときじゃないの!」

アルマの演説で賛同した一般人その数400人。
まだまだ全然足りません。
そこでPCたちは敵の大将を直接撃ちとるFS判定に挑むことに。

そして大規模戦闘が始まる直前。
ルージがレモンを口説きに行きます。

レモン「何の御用ですか?」
ルージ「君みたいな子が、そんな力を持つのは、その、正直危険がある」
ルージ「君にその覚悟があるのか、聞きたくて」
レモン「ルージさんみたいに前線に立つほどの覚悟はないかもしれません」
レモン「でも、わたしはやっぱり、何か人の役に立ちたいです」
ルージ「うん、わかった。それが聞きたかった。……ただ」
ルージ「この先、君をめぐってたくさん人が争うかもしれない」
ルージ「すごい嫌なことがあるかもしれない」
ルージ「そんなとき、立ち向かうだけじゃなくて逃げたっていいってことを覚えておいて」
ルージ「そんなとき、僕が近くにいたら頼ってくれていいから」
レモン「はいっ。ありがとうございます」

PL的には「あまり神殿に傾倒されると、あとでヴァンスターに連れていくときに困るから。揺らがせておかないと」と言ってましたが(笑)。
シリアスないいシーンでした。

さてまあこの大規模戦闘はGMもテストだったので本当にプレーンな状態で行いました。
敵は攻撃してくるだけで、変なオブジェクトもなし。
敵の戦場サポートもなしでした。
しかも、普通は劣勢で攻撃が当たりにくかったりするはずなのに、前線を構築するダリアのクリティカルの前にはなんの意味もない(苦笑)。
範囲攻撃でなぎはらわれて飛び散っていく雑魚たち。
どんどん削られて行く敵戦力。
やがてその差は逆転し、PCたちに有利に傾いた天秤。
PCたちはその勢いのままFS判定をクリアーしました。

■クライマックス
敵の大将がいるはずのところまで到着したドラゴンズマーク。
しかし、そこにいたのは側近の眼鏡魔族だけ。

眼鏡魔族「あなたたちがここに来た時点でわたしたちの目的はほぼ達成されている。あと少し足止めすればいい」
ルージ「まさか! レモンを?!」

その通り。
グラーゲンは大軍団でPCたちを町の外におびき出して、レモンを直接拉致するつもりだったのです。
というわけで、クライマックスは戦闘とFS判定の二段構えです。
戦闘にかかったラウンドによってFS判定にボーナスやペナルティがかかるという仕組み。

戦闘では、超上級ルールブックが出る前の段階ではほぼ最強クラスのモブとソロエネミーの共演。
それに加えてGMが手を加えたオリジナルエネミーでもってPCたちにひいひい言ってもらう予定でした。
分裂によって増えて倒すと自爆するエネミー(注4)によってPCを囲む。
囲んだところで遠距離攻撃で着火して連鎖自爆によって一瞬でPCを消し炭にする作戦だったのですが……。
エンサイクロペディアで看破されてしまい、肝心の火つけ役の攻撃を《カウンタースペル》やら《パトロナイズ》やらで止められてしまい不発。
少しでも詰み間違えればパーティ全滅という危機的状況を、ルージの戦術眼でなんとか乗り切りました。

PLたちが頭使いすぎてかなり疲労していましたが、短時間で濃い戦闘ができた証拠かな。
思ったほど時間かからなかったし、いい戦闘だった。

思っていたよりも早く戦闘が終わったので、FS判定にはペナルティが入らず消化試合的な感じで。
迫るグラーゲンを撃退し、なんとかレモンを守りきることができました。

町の人々、そしてレモンの笑顔が仲間たちへの報酬です。

■エンディング
ダリアは次回への伏線としてダリアの過去を知るNPCを出してみたりしましたが、やはり大本命はルージ。

元々次回のシナリオのためにレモンは行方不明になる予定でした。
ミドルでPCが失敗すればそのままだし。
そうでない場合はルージのエンディングで。

いつも通りルージの報告を聞いていたオクトパーはレモンの話になると反応をし始め、ルージに「連れ出すことはできるか」と聞きます。
もちろん、レモンはルージのことを恩人だと思ってますので信じてついていきます。
初めて会うオクトパーに少しおびえた様子のレモンですが、ルージが大丈夫というので、レモンはオクトパーについていくことにしたのでした。
町の外へと消えていくオクトパーとレモン。
残されたルージははたしてどうなってしまうのか?
待て次回!

◆反省と考察
ロール:4点
ゲーム:5点
ストーリー:4点
ボーナス:3点
ロールはなあ、あとダリアがのってくれば5点満点でもいいんだが……。
今回のアルマとルージはよかった。
とてもよかった。
やっぱりヒロインてやつは大事だね。
ゲームはあれだけ詰め込んだけど時間通り終わったのでよかった。
PLさんからも「あれまだこんな時間だ」という感想をもらえたってことは、時間を忘れるほど濃密な時間を作れたってことだろうし。
大成功だろう。
ストーリーも、ほぼ予定通りなので3点にしようかと思ったけれども、ルージのおかげで最後のシーンの伏線ができるとかミラクルが起きたので4点。
ボーナスはまあ普通に3点。
今回のセッションは基本を徹底した結果だから、特別なことはなかったはず。

○良かった点
・うまくいったのは基本の徹底のおかげ
・レギュレーション変更のアイデア

○悪かった点
・なかなかダリアが動かないなー。

では個別解説。

・うまくいったのは基本の徹底のおかげ
今回のシナリオはギミックから考えたものだった。
収集編クライマックスに向けて大規模戦闘をテストしておきたいし、そろそろ本気でPCに戦闘不能を出しておきたいところだ。
そんな風にギミックから色々考えていたところ、ストーリーがとても、とってもシンプルになった。
いや、シンプルにせざるを得なかった、かな(苦笑)。
いやらしい敵、守ってあげたいヒロイン、裏表ない気持ちのいい仲間NPC。
普通では考えられない窮地、そこからの大逆転!
やはり普遍的な物語にはしっかり盛り上がる要素が隠されているということか。
そういう基本を徹底したのが今回の短時間で密度の濃い物語を作れた原因かなーなんて。
たまにアクロバティックなギミックも面白いけれど、基本は大切だね。

・レギュレーション変更のアイデア
今まで普通に経験点をレコードシートで管理してレベルアップやらしていたのだが……。
ちょっと経験点の管理が大変になってきたので次回からレギュレーションを変更することにした。
・1シナリオ1レベル上昇。
・一般スキル、ゲッシュは上限のみチェック。
・ギルドは偶数回に1レベル上昇。
今回みたいに大量の敵が出てくると計算も大変だし、労力以上に経験点が稼げてしまって一気にレベルアップしてしまう。
シナリオの都合もあるのだ(苦笑)。
公式リプレイとかでは、うまく与える経験点を調整してるのかもしれないけどなー。
個人のカジュアルプレイだし、これぐらいのゆるいレギュレーションでちょうどいいだろ。

・なかなかダリアが動かないなー。
これはまだまだGMの想定が甘いという反省。
「仇が出てきたら反応しないの?」とその場で聞いてみたりしたが、「正体がまだばれてないなら、こちらからぼろを出すことはしない」とのお答え。
う、う~ん、確かにもっともだ。
もうちょっと感情的なPCかと思っていたGMの読みが甘かったということか。
次回からはダリアの過去に深く絡んだ話にするつもりなんで、逆にどこまでぼろを出さずに進められるか試したい気持ちになってきた(笑)。

そうか、ここまで鉄面皮を貫くなら、逆にそこをネタにしてしまえば……ふっふっふ。
いいネタが思いついたぜぇ。
待ってろよダリア!

というところで今回の感想はおしまい。




(注1)アリアンロッド2E:FEARが絶賛売り出し中のTRPG。
……そろそろアルシャードセイヴァーにお鉢を奪われるかもしれないな(何)。
負けるなアリアンロッド!
頑張れアリアンロッド!
フィロスはアリアンロッドを応援してします!

公式HPはこちら。
http://www.fear.co.jp/ari/

(注2)今回はとにかく数:ちなみに、経験点計算のときの資料を見ると……。
大規模戦闘ルール時の前線雑魚エネミーが11体、
クライマックス戦闘時の分裂自爆エネミーが12体でした。

う~ん、これをモブじゃなくて別々のエネミーとして管理してたんだから、その時間中のフィロスの集中力ってすごいな(自画自賛)。

(注3)グレートポーション:超上級ルールブックで追加された現在最高級のポーション。
グレートHPポーションとグレートMPポーションのこと。
それぞれ20Dも回復するが、1本1万G以上するという異常な値段だ。
それを何本でも用意できる神殿。
……さすがは総本山ディアスロンドってところか。

(注4)分裂自爆するエネミー:上級ルールブックのスパークボールを参照。
……しかしこいつ、分裂して出てくるやつが「未行動」ってのはエラッタだと思う。
1ラウンドでHPある限り分裂し続けて一斉に自爆したらあっという間にPC全滅するぞ。
ダメージロールも回避判定もないHPロスだから逃げる手段が全くないし。
エンゲージする前に倒せってことなのだろうか……。
たまにこういう異常なエネミーがいるから公式は油断できない。
by phirosu2 | 2012-08-11 17:41 | アリアンロッド2E | Comments(0)
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